世界の民芸 Casa Brutus 芹沢さん、エリスさん

2015年2月10日発売、Casa Brutus (vol180 2015 march)IMG_1481

雑誌で久々に読み応えのある、興味深い内容でした。

我らが和田さんのご自宅もしっかり!IMG_1480

あ〜〜うちも片付けないと(笑)

熊谷さんもそうですが、知ってる人が載ってるとなんか嬉しいですね。

流れ的には今`世界の民芸`が面白い。

1990年代、ミッドセンチュリーモダンのブームでイームズの家具がバカ売れしたとき、当時LAに住んでて買い付けて日本に送ってたので現地での状況は目の当たりにしてました。LAでもハリウッドのほんの一握りのエリアでビンテージ(1950年代)のイームズが高値で取引、70年代ごろのモデルはあまり価値がなく、アリゾナの方に行けばゴミ同様の扱いでした。個人的には70年代ごろのモデルの方が`使う`という意味では強度もあり良いのになと思ってましたがあくまで価値が高いのは50年代のモデル、ファイバーグラスの繊維がよく見えてる方がいいと。

そしてたくさんのレプリカが作られるようになった頃には北欧モダンの波が。ウェグナーやユール、いろんなデザイナーの作品を見てきました。日本では価値が高いが実際LAではそんなに騒がれてなかった、なんでだろう?と疑問に思った時もありましたが、そのうち騒がれるようになった。 1950年代当時、デンマーク製家具の最大の出荷先はアメリカ、NYとCA、ロングビーチにディストリビューターがいたことからCAには良いものがたくさんありましたね。

北欧モダンもひと段落、目黒通りの家具屋ブームも落ち着いた今、デザイナーたちの自宅にあった調度品に目が向くようになり、1点もののハンドクラフトに興味が出たんだと思います。

ネットでなんでも買える時代、すぐ調べれば情報は得られる、アマゾンなんかなんでも売ってるしすぐ届く、何でもかんでも便利な時代だからこそ、1個1個アジのある、人の手によって作られたものに惹かれるのは当然な流れだと思います。そういうものはネットで売りにくいし買いたくないような気もしますね。

特に家具デザイナーたちは自分がデザインした家具は何千、何万と量産される反面`1点もの`的な素朴なものに惹かれるのではないでしょうか。

以下写真はエリスさんのインスタグラムで印象に残った芹沢さんの自宅写真です。10890995_697653653682321_2090154516_n 10899026_411922265630031_539230235_n 10914289_720040661426193_1554970786_n 10914496_463182097153572_835270079_n

素晴らしいですね!いろんなものがミックスされてて。個人的にはこんな感じ+カリフォルニアやメキシコ、沖縄の抜けた感じ(色彩)をミックスしたいです。

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メキシコのものに限っては50年前と今とではさほど作風は変わってないような。。。基本的に人の手によって作られるものなので昔の技術じゃないと作れない、なんてことはないんです、ただ需要がないから時代とともに作らなくなっただけで、需要があればまた作り出すだけで。 なので過去のものを資料や実際にみて、気に入った作品があれば今の作家さんたちにお願いして作っていただこうと、そんな作品をフェアな値段で提供できればいいと、そういうのがまた古くなってアジがでてくれば最高かなと。買った人と共に歳を重ねていけばいいなと。アンティークや古いものも好きなんですがただ高いだけなのはあまり納得がいかない、なぜそれがその値段なのか、今の技術では作れないのか、そんな部分が気になります。