益子 土祭 ひじ祭 後編 (益子参考館 濱田庄司 中南米の手仕事)

益子 土祭 今回最大の目的 濱田庄司さんの集めた中南米の手仕事、特にメキシコったのがこちら!

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そうです!1960年代オリジナル OAXACA WOOD CARVING !! HAMADA COLLECTION!!!

なかなか、市場には出回らない当時のオリジナルたち、間近で見る機会が少ない、このチャンスを逃せばもう見れない、なおかつ濱田庄司さんご自身で当時買い集められた、全て素晴らしいです!実際のスケール感も感じれました!これは次の復刻シリーズにするしかない?!?

そして、他にも興味深い展示がたくさんありました。DSC_0243DSC_0246

今でも同じような物が普通にあります。濱田さんは普段使いのものに惹かれたのであろう、まさに民藝、用の美なのかと、改めて納得しました。

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この文章にある通り、1960〜70年代頃のメキシコやペルーで作られた物たちは、作為的(特に金銭面で)な物はなく、純粋さや素朴さを感じるクラフトたちです。80〜90年代にかけて海外(特にアメリカ)からのバイヤー達がより売れるように、いろんなアイデアや技術を持ち込み、メキシコのクラフトを世界的に有名にしました。大半の作り手たちはそういったバイヤー達に従い、たくさん作れて売れる物を今でも作り続けてます。しかし、一部の志のある作り手達は本当に自分たちの作りたい物、自分たちの民族的なルーツの物、アイデンティティーをしっかりもち、レベルの高いクラフトを作り続けてます。ただ、そういった物は、世界的にコレクターがいるのでなかなか一般の市場には出回りにくいです。

参考館にはオアハカラグもあります。DSC_0250

GRECA `RUINS OF MITRA` ミトラ遺跡に掘られたレリーフ`グレカ`永遠に続く幾何学模様、輪廻転生の考えを持つ先住民族の生活が表されたモチーフです。

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SOL DE OAXACA オアハカの太陽、力強い自然のモチーフです。

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こちらはナバホラグ、おそらく1963年、メキシコの後、サンタフェに行かれた際に購入されたのだと思われます。上には今話題のルーシーリー作品が。

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日本古来、茅葺き屋根、庄屋作りの建物、そこに不思議とマッチする中南米の民藝たち、いろんな人が集めた(美術館で展示されてるような)物ではなく、濱田庄司さんがご自身で集めた物、益子という土地を選び、建物も移築、ご自身の作品、ご自身で集めた物、一人の人間が全て行った行為、だからこそ、不思議と一体感というか統一感が感じれるのでしょうね。

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いろんな物をみて影響を受け、それを糧に作陶される、美術館ではなく`参考館`という名称にも濱田庄司さんの心意気が伝わります。

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良いですね〜〜力強いです。繊細で美しい物より、大らかで大胆な方が好きです。

そして、楽しみにしてたトークショー!IMG_5148

オアハカにも行かれてますね!1963年、どんな感じだったのだろう。その後、サンタフェにも行かれてる、ネイティブアメリカンの物が参考館に多いのも納得です。オアハカラグ、GRECAの上に飾られてるミミズク、良いんですよね〜、サンタフェで63年に買われたんだろうな。具体的にメキシコシティやオアハカ、サンタフェの`どこ`に行かれたか、とても気になります。

そして、この写真にはやられました!!IMG_5151 (1)

ミッドセンチュリーの巨匠、チャールズイームズが撮影した濱田庄司さん!とても有名な写真ですが、裏にあるサインをみたのは初めて!901 Washington Blvd !あの有名な901イームズオフィスの住所ですね!

これはおそらくグアダラハラかメキシコシティかな? トナラ焼と思われる陶器を選んでられるのかな?

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息子の晋作さんと、おそらく最初の到着地ハワイでしょうね。DSC_0201

サンノゼでの講演会

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現地の土、粘土で作陶されたMADE IN U.S.A !DSC_0203

この右端、絵刷毛目皿、益子陶芸美術館で実物見ました、とても良いんです、欲しいけど無理です。。

晩年の濱田庄司さん。縁側にて、イームズ ラウンジチェアでくつろぐ姿がなんとも美しい。アーティストとしての貫禄があります。

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トークショーで琢司さんが持たれてるのが`世界の民藝`濱田庄司さん、芹沢銈介さん、外村吉之介さんの3人が1971〜72年にアサヒグラフに連載してたコラムを1冊の本にまとめた物、書いてある文章など、とても読みやすく、興味深い1冊です。

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そこに出てくる鳥獣、頭が鳥、体が獣

これはオリジナルも見れました!サンフランシスコのハーマンミラーショップで購入されたという興味深いエピーソードも。当時、サンフランシスコのハーマンミラーショップの隣がメキシコや中南米のクラフトを扱う店で、アメリカでよくある入り口は別だけど、お店の中でつながってる、経営は同じハーマンミラーの代理店、ラウンジチェア(後でイームズがキャンセルして、イームズ本人から購入されたというエピソードつき)と同じタイミングで購入されたのであろう、ミッドセンチュリーの家具とメキシコのクラフトは相性が良いのかも?!

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このような文章がたくさん書かれてます。

トークショーが開かれた参考館`上ん台`素敵な空間です。DSC_0797

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恥ずかしながら、トークショーに飛び入り参加、、、現地、作り手とのマニアックな話をしてしまいました。。。個人的にエリスさんがいなかったのは残念、、一緒にいったメキシコ、オアハカの感想を聞きたかったです。

最後に、、やはり、、、気になる、オリジナルのオアハカウッドカービングたち、、、復刻したい。

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う〜〜ん、、形にしたい。。。家に並べたい。。。