EL TENKARA DE OAXACA オアハカでテンカラ その2

Rio Grande リオグランデ、直訳すれば大河。アメリカ、サンタフェからテキサスにかけて、流れる川、メキシコとの国境になってる川もリオグランデ。大きな川をみんなそう呼ぶのかな。

メキシコ、オアハカは雨季と乾季があり、今はちょうど乾季、川の水も程よく、唯一、車で近くに行けるところは数箇所のみ、この時期は水を汲んだり、石を削り出したり(オアハカには石畳の道路や広場が多く、実際、重機を使わず、人の手で石を補修、その石がこの辺から採取されてる)、何かと川沿いが忙しい時期。

やっと車を止めて、用意をして、いざ入渓!と、近くで水を汲みに来てたタンクローリー車、石を積んでるショベルカー、5〜6人の現地の人が一斉に手を止めて`どこからきたん?` `なにしにきたん?釣り?` `釣りやったらあっちがええで`と案内してくれる。みんな、気さくで人懐っこい。仕事の手を止めて大丈夫か?!

フライボックスを見せたところ`あかん、あかん、そんなプラスチックのおもちゃじゃ釣れんわ` と、いきなり林の中に走って行ったと思ったらバッタを捕まえてきて`これで釣ったらいっぱつや!``みみずでも釣れるで`と。ウルトラライトイエローストーンの本で読んだけど、乾季の川、普段川底の石や林にたくさんバッタが孵化し、ニジマスの大好物だとか。バッタを食べて育ったニジマスは強力で大きくなる。貴重なタンパク源。アミーゴいわく`俺らもバッタ食べるで`確かに`チャプリネス`というバッタを食べる文化がある。山岳地帯で暮らす先住民族の貴重なタンパク源。ニジマスも人間も同じだ。

バッタ釣りは`水郷`持参の際に置いといて、やはりテンカラ、毛針で釣りたい。気温的にドライでいけるぞ!しかし、日差しが暑い。。11月なのに。

良さげなポイントはたくさんある。。が、ウェーダー持ってこなかったので、立ち込みできない。。あ〜〜あの対岸にいそうなんだけどな。

ライズはないか、どんなフライをどこから流すか、じっと見つめてます。緊張感ある背中?!

北海道やヨセミテとはまた違った渓相、緑の種類が違うのかな。標高も高いので空が近い。

この本にあるように、オアハカはシダ植物の聖地、SIERRA NORTEには恐竜の時代からほぼ姿を変えずに自生してる種類もある。世界中のマニアはそういうのを探し歩き、そっと写真に収め、また会いに来る。ある意味、鱒を探して釣り歩き、写真に収めるのが趣味の人間と同じだ。さすがナショナルジオグラフィック ディレクションズ、視点がマニアックすぎる。

地元の人いわく、雨季にはあの黄色い花のところぐらいまで水位があるらしい。それだと釣りにならないな。11〜2月の乾季がベスト。景色もいいし、気持ちいい。

きました!やっと!ここで唯一のあたり!カディスを流し、バシャッとライズ、ビクビクっと毛針をくわえたが、この時、フライラインを5M、リーダーとティペットで約2M、立ち込みできないので、対岸を狙い、長くしてたのがまずかった、、ちゃんとあわせれなかった、、あたりがくると`アングラーズハイ`になります!格闘技でいうと、相手にダウンをとって、立ち上がってきたところにパンチのラッシュをあわせる、速攻でフライラインを短いのに変え、バシバシ同じポイントを狙います!あ〜〜ウェーダー着てたら、、いっそのこと`ウェットパンツ`になってしまおうか、誰も見てないし。

だめでした。。。鱒の姿は収めれませんでした。時間切れ。本当は日没までもう少しあるのですが、帰りの山道、野良犬が本当に多い、、何回も急ブレーキかけたし、実際ひかれてるのもたくさんみた。。暗いとまず見えないし、絶対ひきたくないので日があるうちに帰らないと。

今回、オアハカの新しい魅力が発見できました。実際、民家も数件あるし、小さな村もある。そんなオアハカの本来の暮らしが垣間見れたと思います。

が、このままじゃおわりませんよ!必ずリベンジします!まっててよ〜〜 La Trucha Arcoiris ! El Tenkaraで釣りますからね!