4E, Modernist Meets Handcraft

4Eといっても靴のウィズではございません。。

まず1つ目のE、Erno Goldfinger エルノ ゴールドフィンガー。 ロンドンを代表するモダニスト建築家、主に集合住宅を手がけました。ハンガリー出身、パリで建築家になりロンドンに移住、コルビジェとも交流がありました。そんな彼の自宅写真がこちら、

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Erno Goldfinger Home. 2 Willow Road, Hampstead London.

いつものように朝起きて、コーヒー飲みながら、ipadでメールチェックしたり、SNS見てたら飛び込んできたのがこの写真!70年代、オアハカラグの代表的なデザイン`SOL DE ZAPOTECO, OAXACA` `サポテコ族、オアハカの太陽`コチニールの赤、ウィサーチェの黒、とても力強い太陽のモチーフです。いゃ〜〜一瞬で目が覚めましたね!実はこれ、先月オアハカ、バスケス工房に訪問した際、カスタムオーダーしたもので、、、

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ロンドンにあるErno Goldfingerの自宅リビングにど〜〜んとあったもので、訪れたエリスさんもびっくり!タイムリーすぎます。自宅外観がこちら

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そして彼の代表的な建築 Trellick Tower トレリックタワー

Trellick Tower

1972年、公営集合住宅として建てられました。コンクリートとガラス、何の装飾も無い無機質な建物、左側の独立したエレベーター棟が特徴でそれぞれの階にいくのにエレベーターを下りて上がるか下がるかしないといけない、メンテナンスの関係か、デザインの関係か、なんでそうしたのかわかりませんが、まさにモダン建築、削ぎ落とされてます。

ロンドンのモダニズム建築はあまり詳しくないのですが歴史のあるヨーロッパや寒い地方での近代モダニズム建築、削ぎ落とされたマイナスのデザイン、カリフォルニアや暖かい地方とは違っては何となく少し寂しい感じがする、外から見ると無機質ですが中に入ると暖かみのあるインテリア、そんなアンバランスな感じがまたなんとも言えないかっこよさ。エルノ ゴールドフィンガーさんも自身で手がけた自邸インテリアは暖かみのあるものを好んだのだと思います。このオアハカラグもどのようにして入手されたのかまではわかりませんが60〜70年代当時に購入されたものであるのは間違いないです。

強面でぶっきらぼうなんだけど、話してみると気さくでいい奴、人もモダニズム建築も見た目で判断できない(笑)特に最近、この写真をみてからモダンな家の中が気になって気になって。。。今までカリフォルニアを中心にメキシコシティのルイス バラガン邸やヒラルディー邸も見てきましたが建物ばっかり気に取られて細かい内部インテリアまで眼が行き届いてませんでした。。。森を見て木をみてなかった。。。また勉強の始まりです。

His rugs are essential as counterpoint in rooms furnished with Eames chairs, Danish Cabinets and  MINGEI pottery.  ここでいうessential as counterpoint`対照的な要素`とはおそらく`色彩`だと思います。ミッドセンチュリーデザインやモダニズム建築はマイナス、引き算の極地、研ぎすまされ削ぎ落とされたデザインの建物や家具、そこに住む人、その人の人柄や趣味にもよりますが、何となく暖かみのある、ハンドメイドな物が良く似合うと思います。

Brilliant of you to bring his work to Tokyo. はい、確かにバスケスファミリーのラグは今まで日本にも入ってきてると思いますが、いわゆるこの業界(ファッション、洋服業界)に持ち込んだのはうちが最初です。オアハカラグの長い歴史の中で、1枚のラグから1着のベストを作ったのもうちが最初です。日本、特に東京は気候や住宅環境はカリフォルニアやオアハカよりもロンドンやニューヨークに近い、そんな土地にはやはりオアハカの暖かみや色彩が欲しいところですね。