B.T.R. Behind The River 流されないように流れていく

2024、インスパイア ストアレーベルとしてスタート

`流されないように流れていく`

Flowing Water does not rot

インスパイアをスタートして22年、個人事業時代を入れるとかれこれ25〜6年はこの業界にいる。独立独歩の姿勢を貫き、インポートが好きでアメリカ、メキシコから輸入、日本でカスタマイズしたり、パーツを利用して物を作る。そんな一連の流れをまとめるレーベルが欲しく、ブランドみたいな厳かな物ではなく、メーカー品、ストアレーベル的な物。アメリカ、メキシコ、日本、3カ国なので3文字で表現したいと思った。

Behind the scenes 舞台裏、裏側、なんかそんな響きが好き。メイキングムービー的なところに惹かれる。ジャッキーチェン、プロジェクトAのNG集、特に時計台から落ちるシーン、リアルタイムでみた世代、度肝抜かれました。

Behind the post office, 1999〜2003年ぐらい、シティライツとの仕事もあり2ヶ月に1回ぐらいのペースで通ってたサンフランシスコ。まだヘイトアシュベリーにヒッピーカルチャーの匂いが残り、怪しい店やホームレスも多かった中、ヘイトst&アシュベリーstのコーナーのすぐ近くにあった、感度の高いセレクトショツプ。あとで調べたら、本店はSan Diegoのダウンタウン、本当にポストオフィスの裏にあった。

Behind the post office サンフランシスコに行くと必ず立ち寄る店。当時Hayes StにあったTwo by one(ネペンテス大器さんが当時サンフランシスコ在住でHOGSの商品が並んでた覚えがある)ダウンタウンにあったMAC (Mother and Children) の3店は影響を受けた店。MMSW WorkWearとかSFローカルブランドがたくさんあった。(この話は後日別ブログで)

Behindな部分、ストーリーを大事に、地に足ついた物作り。大きな流れから少し外れた、緩やかな流れのところに、今まで培ってきた経験を元に、アメリカ、メキシコ、日本での物作りをスタートしました。

1970年代、FreeThinkers のバイブルとして、生活する上で必要な情報がジャンルレスに載ったWhole Earth Catalogに敬意を示し、ただのコピペにならないよう、フォントだけを使わせてもらう。

アメリカの素材を日本で料理し、メキシコで味付けする。そんなワクワクする事がやりたい。

ただ作るだけじゃなく、しっかり売ることも大事。店頭に並び、お客様に満足して頂けるよう、サイジングや価格、タイミングなど、細かいバランスも気にしつつ、うちのフィルターを通して世界に売っていきたい。

ストアレーベルとして、堅苦しいブランディングはなく、今までの経験を再表現する形でスタート。

たまたま、うちの立地がBehind The River, リアルに目黒川の裏。

私の苗字が川村、趣味がフライフィッシング、対象魚が虹鱒、大物レインボートラウトが好むのがプールと呼ばれる流れの中心から少し離れた、流れのゆったりしたところ。

SNSやネット時代、流れの早い時代ですが時代に逆らわず、流されなように流れていきます。