旧正月 Chinese New Year

Happy Chinese New Year 2025.JAN.29

今年から旧正月を意識するようになった。今まで中国だけと思ってたが、韓国やベトナム、広くアジア圏で旧正月を祝う文化があり、長い休みで帰省したり旅行に出かける。日本でも江戸時代までは旧暦、太陽暦だった。メキシコにあるマヤ暦も太陽暦。

月の満ち欠けで暦を決める太陽暦、毎年、元旦が変わるのも面白い。去年は2月10日、ちょうどその頃、バナナちゃん(チャイニーズインフルエンサー)がきて、いきなりライブが始まり、ガンガン売ってくれた。写真は初ライブの時、今見たら、商品全然無いわ、、よくこれで売り上げ作れたな。

(写真は近々ビームスから独立する加藤さんから拝借)

今年の旧正月は1月29日、意識してたせいか、先週、今週と中国、韓国からのご来店が多い。

元ビームスの方で現在、韓国を代表する名店で働いてらっしゃる隅谷さんもお越しいただき、韓国の方への接客の極意を学ぶ。一流品を扱うセレクトのお店、いいものを薦める奥義を学び、スペシャルビンテージをお買い上げ頂くという、なんとも都合の良い、いい旧正月。

そして旧正月当日、太陽暦新年明けましておめでとうございます?になるのかな?嬉しい出会いがありました。

ご夫婦でご来店、お二人ともめちゃくちゃおしゃれで品の良いお方で、じっくり商品をみられてる。

日本語は無理、英語で接客。自分の英語はカリフォルニアイングリッシュ、早口でかなり砕けた、どちらかといえばラフな印象を与えるので、打ち解けやすく、いい時もあるんだけど、相手がそんなに英語が得意じゃ無い場合、攻撃的な印象にもなるので、ここは言葉を選びながら、丁寧に話す。

`日本で独自に進化したアメリカンカジュアル`に興味を持たれ、日本に何度も来日。奥様は長野の松本がお気に入り、とてもセンスの良い方だなぁと、言葉の端々でよくわかる。

`ウチをどうやって見つけたのですか?` `以前からインスタで見てて、とても興味があって、やっと来れました` いや〜嬉しいですね、草の根運動が少しづつ育ってる。広告費はほぼゼロの会社なんで、費用対効果抜群、フジテレビにCM出してる場合じゃないですよ(笑)

人口が多いから%で見るとマナーの悪い人も多いわけで、その分、センスがある人も多いわけだなと思いました。

クラフト感のあるファッション、オアハカの刺繍、そしてウッドカービング、ありがとうございました。またのご来店お待ちしてます。

City Lightsのインスタから、今年の旧正月の模様

個人的に中国といえば、アメリカのチャイナタウン。全米各都市にあり、その中で最古なのがサンフランシスコ。1820〜30年代、UNION PACIFICが鉄道を作るにあたり、線路を作る際、労働者として中国からの移民を受け入れ、現在のチャイナタウンに住ませたのが始まり。当時、黒人やメキシコ系の労働者たちはアジア人がそんな働けるわけない、と高を括ってたのですが、実際の働きぶりに驚き、どんどん中国からの労働者を受け入れていき、チャイナタウンに活気が溢れていきます。

サンフランシスコで最も好きなエリア、シティライツがあるノースビーチとチャイナタウンのデルタゾーン。ブロードウェイとコロンバスがクロスするあたり、いろんな文化のミックス感がとても心地よく、Doobie Brothersのアルバムジャケットが撮影されたのもちょうどシティライツのすぐ裏、PacificとStocktonのコーナー。ほぼ50年前の写真2枚を比べて、街はだいぶ変わってますが、街灯が同じなのが嬉しい。

そして、サンフランシスコのチャイナタウンといえばカリフォルニアブランド

シティライツと取引が始まった1997年ごろ、同じタイミングで取引してたカリフォルニアブランド。MADE IN USA、MADE IN SAN FRANCISCO, MADE IN CHINTOWN SAN FRANCISO, シティライツから徒歩圏、チャイナタウンのビルに工場があり、オーナーのアンドリューおじさんとよく行ってた。

サンフランシスコといえばリーバイス。そして1930〜60年代はたくさんのワークウェアブランドがあり、個人的に大好きなキャントバステムもサンフランシスコ。チャイナタウンに移民した労働者の家族がどんどんアメリカにわたり、縫製工場を構える。リーバイスのお膝元でもあり、生地や資材がたくさん集まり、上質なワークウェアが生まれる。戦時中はミリタリーウェアの生産も多く、戦後はアウトドアウェアの生産も始まり、1930〜70年代のMade in USAはサンフランシスコ、ベイエリアから始まったと、アンドリューからそんな話をよく聞いてた。

カリフォルニアブランド、確かエミスフェールで見たのが最初だったかな? アンドリューはシティライツにいた中国系のスタッフから紹介してもらったのが最初だった記憶がある。Made in USAのワークウェア、特にパンツが作りたくて、足繁く通った。オーナーのアンドリューとはよく飲茶に行ってた、美味しいところ紹介してもらって、チャイナタウンの安宿に泊まってシティライツで本読んで、夜の街を徘徊するのが楽しみだった。

聖林公司、ハリウッドランチマーケットもカリフォルニアブランドを扱っており、今だから言える話ですが、アンドリューからよく

`聖林(アンドリューは中国系なので聖林が言いやすいらしい)の担当者に連絡がつかないから、お前が連絡してくれ、近くだろ`(確かに、徒歩3分ぐらいの距離ですが、当時は取引無かったので、流石に連絡できません。。)

アンドリューが間違えてうちに聖林公司へのインボイスが届いた時は、値段にビビり、何かの間違いだろ、とすぐ連絡して確認したり、

チャイナタウンの工場で生産管理、仕様など確認しに行った際、聖林公司のサンプル見せられて、ここの仕様はこうだよな?どう思う?って聞かれて、おそらく元ネタがコレだから、ここはこうなると思うよ、とか言ったり、メールやネットがない時代、工場の生産を止めるわけにいかない時代、いちいち時差のある日本に確認するのはほぼ不可能な時代、ですが工場の判断が逆に良かった時代でもありました。合理性を追求するアメリカのワークウェア、そこを省略すると、そうなるんだ〜とか、いい経験でした。

アメリカの展示会、アウトドアリテーラーやマジックも1〜2月が多く、なぜか旧正月はサンフランシスコで過ごすことが多かった。なので、自分の中では中国、旧正月といえばサンフランシスコなんです。