2015年2月、行ってきました! オアハカ&メキシコシティ、テリーエリスさんと!
ちょうど昨年2月、初めてオアハカを訪れたエリスさん、すっかり`スポイル SPOIL…`されてしまったようで、、毒を抜く?!ためにはさらに強力な毒が必要ということで、毒まみれな社会不適合者である私との旅を選んでいただきました。
前回は初めてということで、初心者コースでしたが、今回は2回目、日程にもやや余裕があり、世の中のタイミング的にも `世界の民芸`的な流れがあり、物作りの現場を見ていただこう!そんな思いでアテンドスケジュールを組みました。
インポーターとして、日本の市場で勝負するには、いわゆる海外の展示会やショールームを回り、用意されたものを輸入してたんじゃ、うちのレベルだとやっていけません。`世界各地でその地にあった物作り`をモットーに、今面白いと思うメキシコ、その中でもオアハカ、伝統あるハンドクラフトをリスペクト、歴史的な背景をしっかり理解した上で、新しさを感じる何かを作る、そんな熱い思いを胸に、オアハカに通ってます。
実際、メキシコ各地や、オアハカは民芸品の宝庫、行って、民芸品市場などで何か買い付けて、そのまま日本のお店(ネットショップなどでも)でも売れます。もちろん、伝統的な物は純粋に良いわけで(そういう物の中でも本当に良いものはなかなかないわけで、、)1〜2回行って、サクッと買い付けて、サッと店に並べて、パッパッと売れる、そういう商売がクイックで経費もかからず、利益がでる、ネットで売れると尚更良い、わかっちゃいるんですがそういう事が出来ない自分、、、めんどくさいです。。。
やっぱり`好き`の延長でやってる以上、`なんでこれがいいのか?``なんでこれを買うのか?`たくさんのWHY?がクリアにならないとダメなんです。。質問されてすぐ答えれるようにならないと、その商品を取り扱う資格がないと思ってます。
そんな面倒くさい自分との共通点が多いエリスさん、わかるんです、いろんな部分が、ちゃんと系統立てて商品を組み立てる、いろんな`つながり`を踏まえた上で商品を選ぶ、当たり前のことなんですが、なかなか早い流れの、今の世の中ではできにくくなってる、そんな気がします。
そして2015年、なぜメキシコ、オアハカの民芸なのか? なんとなく見えてきた感じがします。13年以上、通い続けて、最初はカリフォルニアにあるメキシコの文化が気になり、それを追求してました。しかし、自分は日本人、日本の`民芸`という素晴らしい文化をエリスさんから教わり、歴史的な先人である濱田庄司さんや芹沢銈介さん、柚木沙弥郎さんなど偉大な方々がメキシコや南米の文化から多大な影響を受けてることを知り、自分がやってきた事との接点が見えて、ますます面白くなってきました。
まずは現地の図書館に行っていろいろ調べます。英語がネイティブなエリスさん、自分より何倍も早いスピードで本が読める、羨ましいです、、
BARRO NEGROことBLACK POTTERYは外せません。数あるメキシコ陶器の中でも最もインパクトがあり、荒削りで、最も民芸的な力強さを感じる、実用するには不向きですが力強さを感じるには最高です。ふだん使いには沖縄のやちむんや益子の濱田窯、おんた焼きなど、酒を飲んだ時に眺めて良い気分になるのがこのBLACK POTTERYかなと。
OAXACAN WOOD CARVING, 略してO.W.C. これぞ民芸の先人たちがこぞって集めてたもので、その道のりを検証するために、いろいろな作家さんを訪れてきました。
`大人の事情`から今の段階ではこれ以上詳しく書くことができません(あーー書きたい)(笑)が、カリフォルニアの文化や日本の民芸が好きな方なら必ず響きます。打倒リサラーソンも夢ではない?!(笑)
フェニカの定番になりつつある`FENNICA x OAXACA Tea Towel`の工房にもお邪魔しました。
カラフルな色使い、ザックリ感があるコットン、使い込んでいくと風合いが増す、そんなふだん使いのTea Towel、日本ではまだ馴染みが少ないですが、イギリスやヨーロッパでは食事の際にマットがわりにしたり、キッチンには欠かせないもの、毎日使うものだからこそ、気に入ったものを使いたい、そんな気持ちにさせてくれる1品です。バンダナや手ぬぐいに近い、そんな存在です。
家族経営の工房では若い兄ちゃんがガシガシ、力一杯、織ってます。そんな力強さが詰まったタオル、ガンガン使いたくなりますね。色使いもそこまで細かく指定はせず、ある程度、お任せでお願いしてます、そこがいいところで、現地の色彩感覚、さらに若い感覚、がカラフルかつ力強い色彩を作り出してるのかと。
このコットンに関しては、アレクサンダー ジラードがハーマンミラーのテキスタイルデザイナー時代に`MEXICOTTON` や`MEXIDOT`といったメキシコからインスパイアされたコレクションを出してます。まさに当時、このテキスタイルを見て、影響されたのだと推測されます。もともと、このようなテキスタイルはラグと同じく、スペインから織機が伝わった頃から始まり、日差しの強いメキシコ、レンガ造りの家、大きな窓に対応するカーテンを織ることから始まったとか。テーブルクロスやベットカバーなど、それぞれの大きさに合わせて織る、もともとある生地を裁断して使うのではなく、その大きさに合わせて織る、なんとも無駄のない、スマートな方法だと思います。そういう生産背景だからこそ、1点1点手織りで織るタオルが良いのかと。
そして、夜はCASA OAXACA、オアハカでもナンバー1、メキシコでも指折りのレストランへ
シンプルな料理ですが、本当に美味しい。インテリアもモダン、テラス席から見る夜空がインディゴブルーなんです。
目の前で作ってくれるフレッシュサルサ
これはハマります。。。