2017 夏 ヨセミテ ‘Yosemitenkara’ part 4

‘立ち込みしない’と決め、ウェーディングシステムを切り離し、荷物を極限に減らし、ミニマムになると気のせいか、心も軽くなり、トレイル歩きが楽しく ‘Trailfishing=Yosemitenkara’ これが個人的にヨセミテの1番の楽しみ方かも。

この状態でバックパックに入れてトレイルを歩く、入渓しやすいところで竿を出す、鱒に会う、アウトドアのフィールドでは  ‘いかに切り捨てる事’、もちろん人生においても、大切だと学びます。そして目標が絞られてくると、素晴らしい事が待ってる、テンカラを通じて   ‘Less is More’  の精神を学びます。単純に、荷物が多いと疲れるのも早く、長い距離歩けないですからね。

やばいやばい。。。でっかい魚影が見える。。。推定60cmオーバーレインボーだろう。。川のヌシとみた。。

ここは何か、直感というか霊感というか、第6感 ‘six  sense’がはたらいた。何かに呼ばれてるような気がして、きてみた。

ゆったりした川の流れ、大きな茶色い川底石、バスクリンのような綺麗な緑の水、そびえ立つ花崗岩の岩肌、なんか独特な、すごく不思議な気持ちになるポイント。

そう、ここで竿を出す時、決心しました。とてつもない大物とのやりとりを!頭の中では   ‘エクストリーム テンカラ’ のイメトレ、まず、しっかりフッキング、竿が折れる寸前まで、アーチを描くやりとり、そして竿を投げる、飛び込む、泳ぐ、再度竿を掴む、水の中で格闘、鱒が弱るのを待ち、引き上げる、 かみさんにバックパック、貴重品、携帯、帽子、全て預けて、そうなったら動画よろしくと。

毛針をなげ、心の中で ‘アムロ いきます!’

1投目、狙ったポイントに毛針を、ゆっくり流して、1、2、3、

ガバッときましたーーー! 心臓バクバク!落ち着け、自分、深呼吸で気持ちを落ち着かせ、

2投目

 

キターーー尺ごえレインボー!飛び込むまでは行きませんでしたが、なかなかのファイター!

30ちょいかな、やったぞー!最高の瞬間!この感動を味わうために、長い距離を歩いてきました。この一瞬でなんか、今まで味わった事のない、体の底から湧き出るエネルギーというか、ドーパミンというか、アドレナリンというか、不思議な力が湧き出るのを感じました。

よく言われているのが、人間は皆本来の力の2〜3割しか出さずに死にます。その力をコントロールできるのがプロスポーツ選手だったりします。火事場のクソちから、というのは正にその力だそうです。そんな未知の自分の力が湧き出てきた、そんな瞬間でした。

そして、時間の許す限り、竿をふります。

しかし、綺麗なポイントだ。INSPIRE POINTと名付けました(笑)

名残惜しいが、納竿して移動。

途中もたくさんいいポイント。。。でも日が暮れる。。時よ止まれー

釣り歩き  ‘Trail Fishing’に目覚めてしまった。。

つづく