2014年 5月17、18日 五月晴れの気持ちいい週末、行ってきました、益子町、前から行きたかった、はじめてです!
今回、益子への旅、最大の目的は益子参考館、濱田庄司さんの集めた所蔵品を実際、自分の眼で見て確かめる事。東京から首都高、東北道、北関東道を経て約3時間で益子参考館に到着、いきなり1号館にてご対面、濱田庄司さんの作品も素晴らしいですが個人的に眼がいくのは敷いてあるオアハカラグ`Sol De Oaxaca オアハカの太陽` いや〜〜参りましたね、濱田さんの力強い作品に勝るとも劣らない、オアハカラグ!両者力強い作品同士ですがお互い引き立て合ってる、そんな感じがしました。
こちらは`GRECA グレカ`ミトラ遺跡に掘られてるレリーフです。生命のつながり、陶器達をさらに引き立ててます。
日本昔話に出てきそうな立派な`臼`敷いてあるのはキリムかな?!
`アメリカインディアン`と書いてありましたが、同じモチーフのオアハカラグもあります。そしてその横にはバーナードリーチ氏の作品が。
凄い、、、原始的な力強さに惹かれますね。天然の素材を使って人の手で作られたものたち、美術品ではなく日用品としてつくられたものたち、日本の物だけでなく世界中から集められたものたち、改めて濱田さんを知る良い機会でした。
明治生まれ、大正から昭和にかけ、陶芸家として活躍、1920年(大正9年)初めて益子町を訪れ同年初めてイギリスに渡英(当時26歳)。1963年、69歳、メキシコ、スペインを旅行、民藝品を蒐集、おそらくここにあるのはその頃購入されたものかと思います。
濱田さんのコレクションは自分が`負けた。。。`と思ったものを買い集めてたそうで、実際、自信の作品とよくあってると思います。もちろん、この益子という土地にも。こういったラグのデザインは少なからずとも濱田さん含め、益子の陶芸家の人たちに影響を与えたのでは?!そんな想像が楽しくなる、素晴らしい展示でした。
まだまだ展示しきれてない所蔵品がたくさんあるとの事。相続の関係で濱田さんが亡くなられた際、かなりの量が販売されたとの事。どれだけの物があったのか、気になりますね。まだ残ってるものも見たいですね。
イームズとの交流も深かった濱田さん、ここに書かれてる内容は`サンフランシスコのハーマンミラーで2割引にて購入したイームズのラウンジチェアー、その事をイームズ本人に伝えたら、彼自身が濱田さんのハーマンミラーでの購入を取り消し、5割引にて、船便で3ヶ月かけて無税(個人から個人への売却)にて届けてくれたそうです(笑)オアハカラグに益子焼、イームズの椅子、なんか好きな物がドンドンつながっていきますね〜〜
そして気になったのがこの子達。。。何とも言えない木彫りの動物。今でもほぼ同じような物が作られてます。色はもっと鮮やかですが、年月を経て色あせてこんな感じになったのでしょうね。次回、オアハカ行った際、探してみよっと。
う〜〜ン、凄い。。16歳から収集をはじめたとは、こちらに関しては自分も負けてませんよ(笑)中3、15歳のとき、はじめてリーバイスの501 66モデルを買いました(笑)民衆の生活用具ですね、確かに出会って驚いた、普通のデニムとは違うと。
益子で育った、というのもなんか感銘深いです。濱田窯の説明にも書いてましたが、当時、益子で窯を開くのは河井寛次郎さんや周りからは反対されたそうです。イギリス、バーナードリーチと共に作陶した、すでに陶芸界では有名になってた、そんな濱田さん、京都とかもっと有名なところがいいんじゃないか、といろいろな意見があったと思います、が、東京から程よく近い、よい土がとれる益子を選びそこで窯を開いた、濱田さんがいなければ益子焼はここまで有名になってなかったと思います。
濱田邸。見事なまでの日本家屋。日本人である自分が見ても凄いな〜〜と思うので、外国の方とかが見るともっと凄く感じるのかな。
ここの登り窯は圧巻でした!! 今回の旅、前日にたまたまビームス フェニカ 北村さんにお会いする機会があり`明日、益子に行くんですよ`と言うと`じゃあ、濱田窯のまさこさん(濱田庄司さんのお孫さん、友緒さんの奥様)と大誠窯の誠一さんに連絡しておくよ`と。 全然あてもなく、思い立ったが吉日、前日に決めた益子行き、ひょんな事からつながりができました。益子参考館ではまさこさんは不在でしたが濱田庄司さんのお孫さんである友緒さんご本人が出迎えてくれて、、、緊張しました。。。濱田窯を率いる、今益子で最も有名な作家さん。。物静かな方ですが、おじいさんの濱田庄司さん、お父様の晋作さん、益子の繁栄を作った濱田ファミリー、どことなくオーラがありますね。
そして大誠窯で出迎えてくれたのが若き陶芸家、誠一さん。若くてエネルギッシュな方。はじめてお会いしたのにもかかわらず、気さくにいろんなお話をして頂き、ゆっくりお茶をのみ、その間、子供達は窯の周りを走り回り、裏で誠一さんのお父さんと一緒に薪割りを体験したり、普段の生活では体験できない、とても楽しいひと時を過ごさせて頂きました。 誠一さん、新婚旅行でロンドン、パリをご旅行、エリスさん宅にも訪れたそうで、やはり原始的な物に惹かれる、アフリカの物や中南米の物、土器などに興味がある、そんな話をしてたらあっという間に時間は過ぎました。 今建築中の新居も見せて頂き、また次回、益子に訪れる際、どんな感じになってるか、楽しみです。 濱田窯の友緒さん、大誠窯の誠一さん、益子を代表する、対照的なお二方にお会いでき、とても充実した1日でした。
オリーブ少女憧れのお店。日本の雑貨ブーム、カフェブーム、東京以外の地方都市で有名になるお店の先駆けですね。 期待していったのですが、凄く洗練されてて、細部に至るまで完璧で、店内もスッキリしてて、なんか都内の青山辺りのギャラリーにいるような、もともと東京から来た人がやってるので都会的な匂いがするのは当たり前かもしれませんが、濱田窯の友緒さん、大誠窯の誠一さんにお会いした後だったので、洗練されすぎてて心には響きませんでした。とてもいいお店なんですが順番が悪かったのかもしれません、、先の2件がインパクト強すぎて。。。すっかり心を奪われてしまってたので。。。
`ウォード`西洋インディゴ。オアハカラグの産地、ティオティトランで栽培されてる物です。ここでもつながりますね。
この藍壷には圧巻でした!子供達が走り回って落ちないか、心配でしたが、逆に`どぼ〜ん`と落っこちてくれたら良い旅の思い出になったかも(笑)
そして、誠一さんに教えてもらった益子お勧めスポットのひとつ、`カフェフーネ`
森の中にぽつんとある、古い一軒家を改装したカフェレストラン。日曜の昼下がり、ランチで訪れたのですが、最高でしたね。料理はもちろん、眺めや店の雰囲気が抜群でした。
泊まった宿も、ちょっと街中から外れた、森の中にあるペンションで、老夫婦のお二人が経営されてて、子供達も大喜び(笑)朝はやくからタケノコ刈りにいったり、森の中を散歩したり、田んぼにカエルを追っかけて片足突っ込んだり(笑)普段、都内では出来ない、非日常生活を楽しんでました。 もし、こういうところに住んじゃうと逆にテーマパークとか人工的なところに行きたくなるんでしょうね。
東京から近い、自然と文化が程よく融合してる街、益子。思ってたより街の成熟度が高く、外から入ってくる人が多い、また訪れたいですね。家族で楽しめる街、次はキャンプとか楽しそう。マウンテンバイクで田んぼのあぜ道を走りたいですね、気がつけば人んちの庭に入り込んでた、みたいな(笑)