2015年11月28日、東京、原宿、明治通り沿いにオープンした`CPCM`
CPCM、なにやら意味深な店名、、アメリカの英語文化にある頭文字文化、もともと、学校名が長いので省略するのが始まりだとか、UCLAとか、あと州名の省略、CAやNYなど、なんでもコンパクトにまとめる合理化文化、確かに覚えやすく、言いやすい。
CRAFTSはクラフト、いわゆる手工芸、そしてPERMACULTUREはこちら、これは初耳、なるほど、70年代のヒッピー的な思想、CRAFTSとのつながりも強い。COUNTRY MALLとは、もともと1950年代、車社会のアメリカ西海岸、LA郊外、サザンカリフォルニアで生活に必要なものが1箇所ですむ場所、レストラン、映画館、洋服、床屋、郵便局、本屋、子供服、おもちゃ屋、家具屋、雑貨屋など、今のショッピングモールの原型、今ではLA、SantaMonica、Brentwood Country Mart やSF郊外、Marin Country Martなどが当時の面影を残す存在。50〜70年代ぐらいのカリフォルニアのこじんまりした、今のショッピングモールとは規模やコンセプトが違う、どちらかといえばコミュニティーの中心というか、生活に必要なものが集まった複合施設がCountryMall、直訳すれば田舎のモールですが、意味合い的にはよろずや`ジェネラスストア`的な、いろんなお店が集まった施設、町で一番人が集まるところ。
27日(金)レセプションにお邪魔しました。久々にインパクト受けましたね!店の広さもさることながら、内装のかっこよさ!商品のセレクトに!特に2階はすごかった!
2階奥の部屋、、ここはやばいです、、あえて照明を暗く、そんななかに浮かび上がるかのごとく、貴重なジュエリーたちが鎮座しております。
フロアタイルも素晴らしい!ハニカムタイル!
I.V.G Signature Rugもしっかり存在感だしております!
この2枚は後日、午前中にお邪魔した際に撮影したもの、2階奥の部屋、自然光が差し込み、ステンドグラスがとてもきれい、ディスプレイされた品々も、優しく差し込む自然光でまた違う表情に。
レセプションではメキシコのビールにタコス、こんなおしゃれなタコス、初めてです(笑)いつもがぶ飲みしてるコロナもこの日はほどほどに。。
1階にはレディースと実用性の高い日本の陶器たちが、益子焼を中心にディスプレイ。益子といえば濱田庄司さん、濱田窯の作品が多数見受けられました。
2階にはカリフォルニアからの陶器たちがずらり!実際、1階と2階の陶器を見比べてみると、やはりふだん使いには日本の陶器が一番いいと思います。値段的にも、料理を盛ったときにも。
ですが、商品の見え方として、説得力がある品揃えだと思います。日本のもの、海外(カリフォルニア)のもの、どちらも良さがあり、素晴らしい、選ぶのはお客様次第、よくある民芸店のように日本のものだけで、いろんな窯元や産地で紹介してるのではなく、海外のものと日本のものとの見せ方が面白く、新鮮に感じました。
渋谷ヒカリエあたりで買い物してる30〜40代、ファッションやライフスタイルに敏感な女性たちに響きそうな商材が1階に多数取り揃えてあります。Something Specialを求めてすこし明治通りを歩いても損はない?!
2013年ぐらいから、空前のインディアンジュエリーブーム、ちょうど90年代後半とにてる、インディアンジュエリーからゴローズやクロムハーツにスライド、今はそこまでインパクトのある新しいジュエリーブランドがないのと、作家さん本人にスポットが当てられるので、コンテンポラリーなナバホのアーティストや、より一層マニアックなビンテージへの2極化が進んでるように感じます。CPCMの2階は後者の方、売り場を担当してるスタッフ`なみきさん`からもマニアックな話が聞けます。やっぱりこういう商材は精通したスタッフがいないとダメですね。
こんなお宝デニムも!オープン初日、超お宝デニム、XXのデッドが50数万で売れたとか!!やっぱ、いらっしゃるんですね!粋なお金持ちの方が!
目利きは目利きを呼ぶんですね、ナイスなツーショット!スイムスーツデパートメント代表、郷古さん、BRUTUSの誌面を騒がせてるお二人ですね。ちょっと前にでたCASA BRUTUS 世界のクラフト特集にはやられました。
取引があるので`ワッショイ感`がない、といえば嘘になりますが、久々に`やられたー`と思いましたね、ワンツーからボデイブロー、左フックをくらってダウン寸前まで追いやられたような感じです。特に2階にはビビりました。これがどこか郊外、千葉や横浜など、地代の安い場所であればそこまで響かないのですが、東京都渋谷区神宮前、原宿のど真ん中、世界的に見てもファッションの聖地、NY5番街にできたような、そんな場所にこの広さでこの品揃えですから。
熊谷さん個人のアイディンティティーとPALグループの起業力がうまく融合した結果だと思います。カルロスゴーンと日産みたいな感じです。大きな企業になればなるほど、身内だけで事が足りるので、効率重視、データ重視、利益重視へ流れがち、もちろん企業としてはあるべき姿なのですが、ファッションを売る立場として、お客様を楽しませる、そういう意味ではファストファッション企業にはない独創性が必要、CPCMは個人のソフトウェアと企業のハードウェアがうまく融合した形だと思います。もちろん、内部の人にしかわからない事情があるの想像できますが、結果的に業界にインパクトを与えたのは確かです。
オープンするまでも大変ですが、本当に勝負なのはオープンしてからです。理想だけでは成り立たない、だけど、数字ばかり気にしてつまんなくなるのは避けたい、そんなバランス感覚が大事です。本も出版された熊谷さん、ますます勢いが増し、波に乗ってる人です。今後のCPCMが期待です。
最後に、ひとまず、お疲れ様でした。