OAXACA with Terry Ellis san ! オアハカにエリスさんがやってきた!

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Welcome to OAXACA ! いってきました、オアハカへ、今回は強力なAmigo, Terry Ellisさんと一緒に!世界的に有名なBEAMS London Office, 北村さんと共にInternational Gallery Beams やfennicaのバイヤー&ディレクターとして活躍、マリメッコやエミリオプッチなど、蒼々たるブランドを日本に紹介してきた張本人。自分が10代の頃、洋服に興味を持ち始め、地元神戸のBEAMSに通いだした頃、`シーアイランドコットン`の肌触りに感動し`ジョンスメドレー`のポロシャツを購入、業界の先輩に`ジョンスメドレーとはもともとファッション畑にはなかったブランドで、ロンドン在住のエリスさんがみつけてきたもんや`と、当時ベーシック、定番とは何ぞやを自問自答してた頃で、初めてエリスさんの名前を聞いたのをよく覚えてます。そんな業界のLegendと一緒に行くオアハカ、何が起こるかわからない?!? ワクワクします。

前日LAで合流、深夜便を利用、乗り継ぎで朝到着、そのままうちのアポイント数件につきあってもらい、昼過ぎにホテルに到着。エリスさんはLVでの展示会疲れもあり、やや体調がすぐれない様子、そんなときは無理せず(旅先で体調崩すのは辛いです。。)、まずは少しお昼寝。。。そして夕方、街をリサーチ、向かった先は民芸品市場!

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いや〜〜流石です!旅の疲れも吹っ飛ぶぐらい?いろんな物に反応されてます。自分にとっては見慣れた風景や物ですが、初メキシコであるエリスさんには刺激的、逆にエリスさんのフィルターを通してみる事ができ、自分にとってもCounter Culture Shock !いろんな物が新鮮に見えてくるのが面白い。市場にいる友人(彼も職人さん、織物を作ってます)もエリスさんの質問攻めを楽しんでる様子、ほとんど英語が通じない中、エリスさんの英語を自分のつたないスペイン語に訳して会話、でもなんか会話が弾んでるというか、何となく心がつながってるというか、成り立ってるんですよね(笑)人の良さがにじみでてます。

やはり、陶器に凄く反応されてます。Fennicaをご存知の方であれば`うんうん`とうなずけると思います。沖縄の陶器をはじめ、日本各地の`民藝`を現代的にアップデートされた方、メキシコの焼き物に反応しないはずがありません`そうきたか!`と思う発言が多々、まさにカウンターパンチをもらってダウン寸前まで追い込まれた気分です(笑

同じ陶器でもメキシコで有名なセルビン焼のお店にも行ったのですがあまり反応されず(どちらかと言えば観賞用っぽい、金持ち白人が好きそうな感じ)普段使いの陶器に興味津々、屋台でココナッツジュースやフルーツジュースを売り終え、後片付けをしてるおばちゃんにやたら反応されてるのでどうしたのか?と思ったらそのジュースを入れてる瓶のような大きな陶器、TerraCotta風の焼き物に緑の釉薬がかかってて`すばらしい!`早速写真に収められてました。確かに言われてみれば街中至る所で普通に使われてる、そんな`用の美`を一瞬で見抜いてしまうTerry`s EYEに自分も反応してしまいます。

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このように普段使いの陶器たち、もともと焼があまいので壊れ易い、ですが値段もそんなに高くないので気に入ったものを探すのも楽しいです。リップの形や全体のフォルムなどいろいろレクチャーを受け、う〜ン、もっともっと見たくなりました。オアハカの特産品であるバハネグロことBlack Pottery、よし、これは最終日に焼き物の里、San Baltos Coyotepecに行かねば、と急遽予定変更、そんなこんなでオアハカの旅は始まったのであります。

エリスさんがわざわざロンドンから持ってきてくれた本がこちら(ハードカバーで重いのにありがとうございます!)IMG_1123

The Popular Arts of MEXICO, 1974 KOJIN TONEYAMA、内容も40年以上前の写真メインに当時の人、物や興味深い写真がたくさん、特にオアハカのページは自分の知ってるものがほとんど、あ〜〜こうやって40年以上前にメキシコにインスパイアされた人がいて、柳宗悦さんの民藝運動や濱田庄司さん、芹沢さん、柚木沙弥郎さんとかとも交流があり1960〜70年代の日本のアーティスト達に影響を与えたのだと、ここにきて自分の中で点と点が線で結びついていく、偉大なる先人達によって、自分が10年以上前からやってることが裏付けされていく、今後の進むべき道がはっきり見えてくる、当時は情報も無く、何も知らずにただカリフォルニアから見るメキシコが格好良く、ラグや手仕事の文化に魅了され、現地で物作りがしたいという欲求のみでがむしゃらにやってきた事が間違いではなかったと、ブログを書くのも楽しくなってきました(笑)