That`s one small trout for Hokkaido Fly Fisher man, but giant leap for me !
このトラウトは北海道フライフィシャーマンにとっては小さな1匹だが、私にとっては偉大な飛躍である。
That’s one small step for (a) man, one giant leap for mankind.
これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。
ニール アームストロング船長の言葉を借りて言うと、こんな感じかな。
スカジット スペイを初めてちょうど2年、通い続けた天塩川、やっと、やっと、イメージ通り、スウィングの釣りができました!
しかも、師匠直伝のこのポイントで!やっと一人で釣れた!
10月下旬、道北地方、みぞれまじりの雨、、曇り空、、東京から来るとかなり寒く感じる上に、ヘソ上ぐらいまで、本流の水圧に耐えながらウェーディング、、もちろん、ライズなんかないし、ここにビッグトラウトがいることだけを信じて、ステップダウンしながらキャストを繰り返す。流れに対し、斜め45度にキャスト、ちょうど、レーダーのように、扇型を描くように、しっかりメンディングして、フライをスウィングさせる。知識だけはかなり頭の中に詰め込んできた、あとは実戦あるのみ。
カスタムオーダーしたマイザーロッド、クラシックなSハンドルのサラシオーネ、フライはお気に入りのチューブフライ、480Gのエアフロ スカジット ヘッドにモノフィラメントのシューティングライン、テップはT8で沈めすぎないように、丁重にフライを流す。
ステップダウン3歩づつ、10キャスト、最初は数えながらやってるが、だんだんと、数えるのが面倒になる。。
そろそろ、少し上流の方にポイントを変えてみようか、そんな思いの中、ぼーっとしてたその瞬間!!ちょうどキャストして、スウィングが始まったぐらいの時に、ドスンと重たいあたりが!
最初は根掛かりしたと思いました。そしたら、ビューーっと横に走ってジャンプ!
もう、心臓ドキドキ!絶対負けられない!
竿を岸側に倒し、念のため、リールのドラグに手をかける!が、ドラグをいじるほどではない、ならば、背中に背負ったネットの用意!
落ち着け!落ち着け!自分に言い聞かせる! そしたら、さらにジャンプ!
いや〜〜〜最高でしたね!`50オーバーきたか!`
そしてどれくらい時間がたったか、全くわからないまま、しばらくして、やっとネットイン!
40ぐらいのMサイズレインボー、さすが本流で生きてるトラウト、このサイズでこのファイトは素晴らしい!
素早く写真に収め、また会う日まで頑張れよと!しっかりシャクレてこいよと、顎を撫でてリリース!
初日からいいトラウトに出会えました。最高です!天塩川!
釣りといっても、いろんなスタイル、フィールドがある。要は`どこで何を釣るか`それが明確にわかってきたら、釣り方や道具も絞られてくる。自分の場合`道北で50オーバーのレインボー`これが明確なターゲット&フィールド。`北米スチールヘッダー`の釣り方が理想。それができるフィールドが国内に存在する、ここ天塩川。
河口から150kmに及んで、川を横切る人工的建造物がない、まさに奇跡の川。ダムや堰堤がある方が、魚がたまるし、ポイントも絞りやすい。が、できれば、手付かずの自然の中で楽しみたい。大きい魚、目的だけであれば餌釣りが一番釣れる。が、釣り方にもこだわりたい。とても面倒な奴なんです。。。ほんと、自分でも嫌になる(笑)
リトリーブでフライを食わせるのではなく、スウィングで食わせたい、トラウトの横顔にフライがフッキングしてるのが理想。どこにくわえてるか?どんな角度からアタックしてきたか? 素早く写真に収め、できる限り早くリリース、そして後から写真を眺め、ピンチアウトして、フッキングを想像し、ニヤニヤする、ただの変態(笑)
基本的に魚って前しか見てないから、ちょうどフライ、餌が前にきたとき、食らいつく。が、海に降り、戻ってくることのできる、鱒類に関しては、謎が多く、横にいる稚魚や虫、昆虫を捕食することもある。ライズして上にいる虫を捕食する。トラウトって、フライがどう見えるのだろう? 魚の気持ちになって、色々考える。楽しいが、ただの頭のおかしな奴でもある。
寒ーい中、いい釣りができたので、気持ちはホカホカ。さぁゆっくりキャンプしようと、キャンプ場に向かう。が、、おかしい、人の気配がない、、、
ガーン、閉まってる。。 温泉のフロントで確認したところ、今年は寒くなるのが早く、コロナの影響もあり、人が来ないので閉めたと。テント張って泊まって行くのは構わないけど、朝晩は芝生や土が凍るから、相当寒いよと、、
そしてさらに不運なことに、温泉が工事のため入れない。。。キャンプに温泉は絶対必要なので、これは致命的だ。。
たたみかけるように、散々寒さについてビビらされた、、、イジワル。。。そりゃ、東京のモヤシっこですよ、ヘタレですよ、なので寒さ対策はちゃんとしてきましたよ、でもやっぱ誰一人いない、道北極寒のキャンプ場、、何が怖いって、冬眠前のお腹空かせたクマさん達ですよ。。脂がたっぷりなワタクシなんて、最高のご馳走ですよ。。特にお腹周りの肉なんて、やわらかくて、そのままペロッといけますよ、、私一人まるまる食せば、お腹いっぱいでゆっくり冬眠できますよ。。
そんなこと考えてたら、だんだん怖くなってきて、キャンプ諦めました。。
車中泊しようかと思ったのですが、ウロウロしてると、民宿らしき、古い宿が。
飛び込みで聞いてみると、誰も泊まってないから、いいよと。GoToトラベルキャンペーンとは無縁の宿。
なんか、借金取りに追われて夜逃げしてきたみたい。。。こんな遠くの古い宿に飛び込みで泊まるなんて。。
ですが、久々に畳の上で布団敷いて寝るのは快適です。あったか〜い。近くに温泉ではないが、スーパー銭湯があり、ここでゆっくり風呂に浸かる。あ〜〜幸せ、いい魚釣れたから、さらに幸せ。いい夢見れそうだ。
キャンプ場閉まってて、何が良かったって、こんな素敵な焼肉屋を見つけちゃいました!このクオリティでこの値段!ヤバイ、安すぎる!またこよう!
さぁ、二日目!早朝から張り切ってイコー!日の出とともに出発!
畳の上でグッスリ寝て、焼肉で精もつけたから、バッチリですよ!が、数時間後、土砂降りの雨、、、
どんどん川が濁っていく。。。やるせない。。。
すっかりコンクリート色に濁ってしまった。。流石にこの濁りで釣りをする気にはならない。。そこまでして釣っても楽しくない。こんなカラフルアメリカンなイントルゥーダーやダーティホー、用意してきたのに。。天塩川のトラウト達に楽しんでもらおうと思って。。川の中でパーリィー!スウィンギンロンドンのようなカラフルなテッシオをイメージしてたのに。。
どんな動きをするんだろう??魚目線で見てみたい。きっと美味しそうなんだろう。
師匠にライン相談 `本流は諦めて、濁りのない支流を探す`とアドバイス頂きました!ありがとうございます!
マイザーからマスラオにスイッチ!てんからモードにきりかえ!
天塩川水系、いい支流がありますね〜、ここなんて、絵に描いたような、良さげな自然の大岩があり、いかにも大物が潜んでそうな匂いが、、じっくり調べる必要があります、天塩川水系。
しばらくねばりましたが、そうそう簡単にはいきませんね。。
ですが、本流、支流、両方の楽しみ方、フィールドのコンデションで臨機応変に対応、まるで仕事のヒントをもらってるような、そんな釣りが最高です。
やっぱり、テンカラとスペイ、この二つが自分にとってはしっくりきます。
道北の魅力は何と言っても手付かずの自然、そしてアイヌの文化が濃いところ。この辺は通い詰めないとわからない。さぁ、来年に向けて、コツコツ今から準備しましょうか!