ジョージナカシマとイサム・ノグチ 四国の旅

長年の夢であった、ジョージナカシマ記念館とイサム・ノグチ庭園美術館へ

ジョージナカシマとの出会いは1995年か96年頃、当時ミッドセンチュリー家具ブーム、LAに住み、フリーバイヤーとして、ビンテージデニムやイームズを探しにアリゾナやニューメキシコに向かう途中、立ち寄ったパームスプリングスで開催されてた`ミッドセンチュリーモダニズムショウ`

イームズやネルソンが多い中、一際異彩を放ってたのがジョージナカシマ、ケミカルな素材が多い中、無垢材を使用し、天板と足のバランスに釘付けになった。まだ20代前半、駆け出しの頃、脳裏に焼き付き、忘れられない存在になった。ただ、値段も桁違いだった。

なぜそんなに高価なのか? ディーラーに尋ねたところ`お前はここに何しに来たんだ?オリジナルのナカシマを探しに来たのじゃないのか?`と逆に聞き返されましたね(笑)それぐらい愚問ということでした。

それから、いろんな文献を調べまくりました。インターネットが身近じゃない時代、書籍から情報を得るしかない。一番影響を受けたのが`木の仕事`桜製作所、永見さんの著書。この1冊でナカシマのことが好きになり、いつか行きたいと思い続けてた、桜製作所、ジョージナカシマ記念館。

14〜5年ほど前、桜製作所の直営店が銀座にできた時、日本製のナカシマ家具を見て`欲しい!`と思いました。ちょうど家を建てた頃で、いろんな家具を集めまくってたのですが、ナカシマだけは別格、東京都内の家には合わない。。特にうちは狭すぎる。。

手に入れることより、ジョージナカシマがなぜこんな家具を作るようになったか?アーティスト、職人として、日本にルーツを持つ、日系アメリカ人として、時代背景など、そこに興味が湧き出しました。

あくまで家具は個人宅に納品されたもの、家具そのものも素晴らしいのですが、そこに他人のテイストが入ってしまったものにはさほど興味が湧かず、その家具がなぜ作られたのか?どこで作られたのか?サインがないが、一眼見てナカシマ作品とわかるのはなぜか?そこに興味があるのです。だから、高松の桜製作所、ジョージナカシマ記念館に行くのです。

1993年、ちょうど自分がジョージナカシマを知った頃、日本で開催されてた展覧会の資料、これも非常に興味深い。小田急がメイン会場、オーダーを取り、制作してたみたいです。ほぼ全て1点ものなので、量産するより展示即売&受注会のような形をとってたみたいです。

14年間の思いがあり、到着した時は感無量。。やっと、創作の場所にこれた。中は圧巻。。。2階の展示が凄かった。。。撮影禁止なので、写真はないですが、木の仕事で出てきた、NY停電で安く落札できたカードテーブルなど、オリジナルがたくさん並ぶ。なぜ、こんなにもモダンな雰囲気があるんだろう?`バタフライチップ`と呼ばれる契り、ナカシマ独自の建築家的な足の作り、などちゃんとアポイントとって、平日に行ったので、永見さんの息子さんの奥様に直接接客して頂き、とてもわかりやすく、満足できました。ありがとうございました。

やっぱ、いつかは欲しいですね。桜製作所製のナカシマ家具。別にビンテージやオリジナルに拘ってるわけではないので、今使える新品がいいです。できればウォールナットがいいな。しっかり資料も手に入れました。またじっくり読みます。

そして、同じ香川県高松市内にあるイサム・ノグチ庭園美術館へ

イサム・ノグチ 1904 – 1988 ジョージナカシマ 1905 – 1990、 1つ違いのほぼ同級生。

二人が親交があったかどうかはわかりませんが、同じ時代に生きた日系アメリカ人アーティスト

二人とも、高松市牟礼町で創作活動をしてた、恐るべし、香川県。二人ともうどん食べてたのかな?

なんて思いながら、庭園美術館を眺めます。

もう、素晴らしいの一言。。。

写真NGだったので、この写真のみ。

ただ、中も素晴らしい

資料から掲載しますが、実際の方が100万倍いいです。全然スケール感が違うし、なんと言っても季節や空気を感じれる、庭園美術館っていうのがいい。

昔、NYクイーンズのイサム・ノグチ庭園美術館に行ったことがありますが、極寒の1月、、外の展示を見るのが辛かった思い出しかない。。

そんな苦い経験から、行くなら絶対気候がいい、春か秋がいいなと、そして桜の抜群のタイミングで予約しました。天気も良く、素晴らしい彫刻が堪能できました。

個人的に一番気に入ったのが、ここからの眺め。春で`ホーホケキョ`とウグイスの囀りが聞こえ、心地よい風が吹き、瀬戸内海の島々が一望できるこの場所。ノグチ自身もかなりお気に入りだったとか。

高松市、さほど広くない場所、ジョージもイサムもお互い面識はあっただろう。二人とも日本にルーツを持ちながら、創作の場所をここに選んだのも、ジョージは桜製作所、永見さんとの出会い、イサムはこの場所で取れる石との出会い、それぞれ必要な素材が手に入る。東京でもなく、京都でもない、高松なのがなんとも言えない、素晴らしい体験でした。美術館や個人所蔵の展示を見るのもいいですが、二人のファンなら、ぜひこの2箇所に訪れることをお勧めします。百聞は一見にしかず、この土地の空気感を感じてください。