4Eといってもニューバランスのスニーカーウィズではございません。
そして2つ目のE、Eichler Home アイクラーホーム
1960年代に一世風靡したアメリカ西海岸、北カリフォルニアを中心とした分譲建売住宅、Eichler Homes.
Joseph Eichler ジョセフアイクラーさん(名前からしてドイツ系ユダヤ人かな?)、彼は元々建築家ではなく、40歳代半ばにしてモダン建築への熱い思いから建築家へ転向、Eichler Homesを立ち上げ、当時10万ドル以下の`安くてカッコいい、モダン住宅`を売りにカリフォルニアで良く売れた建売住宅です。アトリウム(中庭)やポストアンドビーム(梁と柱、元々は伝統工法)家の中と外の境界の曖昧さが特徴です。戦後の好景気に湧くアメリカ、カリフォルニア州、住宅不足を補うかのごとく時代の波に乗りました。
アップル創始者、スティーブ ジョブスが幼少期を過ごした家もアイクラーホームです。後に彼の自伝に`アイクラーホームは良くできた家だ、この家で過ごした幼少期の思い出が今のアップル製品のデザインの源になっている`と語ってます。
ただ、アイクラーホームは宗教や人種によって客を差別する事無く、万人に販売したので保守的な白人層から反発をうけ全米住宅協会にも加盟できず、1967年に倒産、74年にアイクラーさん亡くなってます。。
もし、彼が70年代を生き続け、自邸を構え、インテリアはどのような物を選んだのか、そんな想像がかき立てられます。おそらく70年代のフォークロアムーブメント、世界中の民藝品が集まってきて、素晴らしいインテリアになったでしょうね。
ちなみに現存するアイクラーホームは築50年以上がほとんどですがビンテージハウスとして人気があり、高値で売買されてます。北カリフォルニア、サンノゼやクパチーノあたりに集中しており(ジョブスもこの辺りで育ちました。現在のアップル本社もこの辺りです)`アイクラーホーム保存地域`に指定されてるエリアは勝手に家の改修等ができないようになってます。
こんな家にイームズや北欧の家具、オアハカラグや沖縄の陶器、メキシコや日本の民藝品、考えただけでワクワクします。
ちなみにこのアイクラーホーム、売りに出てます!お値段$715,000 ! 日本円にして約7500万円!1962年築、4ベッドルーム&2バスルーム、住居面積1660sqft(スクエアフィート)、総面積8217sqft、、、平米に換算すると凄い事になりますね(笑)場所はロサンゼルス郊外、ディズニーランドの近くです。このブログを書いてた4月5、6日の週末、オープンハウスしてたみたいです。。。見に行くだけでも見に行きたい!
ケーススタディハウスや有名なミッドセンチュリーハウスはまず普通に買う事はできませんが、アイクラーホームは唯一、買う事のできるミッドセンチュリーハウス、ただ、相当な覚悟と勇気がないと住むのは大変です。賃貸でアイクラーホームに住んでる人によると、修善修理は日常茶飯事、賃貸なので費用は大家さん持ちですが、修理にくる大工さんは`あぁ、アイクラーホームね、はいはい`とのこと。 クラシックカー同様、所有するにはお金と時間、覚悟と勇気が必要ですね。
そんなこんなで、ピンタレスト(リピンしてるので見てください)で見つけたEichler Inspired prefab Home、アイクラーホームが好きで、インスパイアされて建てた家、
いいですね〜〜見事なアップデート!東京で建てるといくらかかるかな?!?