そして3つ目のE, Eames イームズ
ミッドセンチュリーを代表するプロダクトデザイナー、建築家としての仕事は自邸のみ。最も好きなプロダクトデザイナーの一人です。
1990年代後半、当時LosAngelsに暮らしながらフリーのバイヤー的な事をしてました。日本はビンテージ古着&裏原宿ブーム、その煽りでインテリアブーム、イームズの椅子が爆発的な人気、毎週末、フリーマーケットでビンテージデニムやイームスの椅子をせっせと買い付けては日本に送ってました。
さすがにLosAngeles近郊はミッドセンチュリー愛好家が多く、モダニカ(ハリウッドにあったイームズの椅子をいち早く紹介したお店)の影響もあり50〜60年代のビンテージ品はなかなか見つかりませんでしだが、ロスアンゼルス郊外〜アリゾナ方面に車を走らせ、小さなフリーマーケットやガレージセールなどくまなく回っていると70年代頃のイームズはほとんど捨てられる寸前、数ドルで買えた、まさにトレジャーハンティング!夢のような時代でした。
やはりイームズハウスは見ておきたいと思い、アポとって中も見せて頂きました。その当時は建物(プレハブ風の質素な物)とスケールの大きさ、海辺の小高い丘にあり広大な庭から海が見える、家の中よりも立地や外装ばかり見てました。
でも、いま気になるのはイームズ夫妻が好んだ物、集めた物、どんな暮らしをしてたのか、現代の暮らしが豊かになる、そんなヒントがありそうです。
これは`アルコーブ`と呼ばれるイームズハウス、リビングの片隅、世界中の民藝品が集まってます。旅好きだったイームズ夫妻、旅先で買ったものやゲストが持ってきたものなど、様々な国や年代、テイストですが何となくまとまりがあります。
本棚、膨大な量の資料や本の1段に並べられてる小物達、右端には日本のこけしですね。
アルコーブのテーブル上、なにげに置かれた物も気になります。。
そしてキッチン、ブルーの絵付けを好んだっぽいですね。
こういうインテリアって、お金をかけるだけでは完成しません。住む人の趣味や感性が長く続き、時間をかけて集まる物たち、決して完成はない、永遠に続くものだと思います。
また再訪したいですね、イームズハウス。
いま一番行ってみたいお家です。インスタグラム見てると思うのですが、すんごいいっぱいいろんな物がありそうな素敵なお家。ご夫妻で集めたもの、実際使ってみたりしていいと思った物を商品としてお客様に提案する、当たり前の事ですがなかなか実際は難しかったりします。Erno Goldfinger も Eichlor Home も Eames House も素晴らしいですが実際、一番感銘を受けそうなのはEllis邸かもしれません。