旅先で楽しみの一つ、個性的な乗り物に出会う事。
電車やバスなどの公共交通機関、車やバイクなどその国、その土地に溶け込んでる、そんな乗り物たちが大好きです。特に`車` アメリカ、メキシコはレンタカーでの移動なのでついつい車に目がいきます。もともと車は好きで、特にドイツ車が好きで、ポルシェとフォルクスワーゲン(以下VW)が大好きなんです。
メキシコとブラジルは古くから北米、中南米市場に向けたVWの生産工場があり、特に中南米には個性的なVWがたくさん存在します。VWといえばタイプ1`ビートル`
2003年7月30日までメキシコで生産されてただけあり、まだまだたくさん走ってます。
2002年、初めてオアハカに訪れた際、レンタカーを借りにいくとメキシコ製ビートルがあり迷わずチョイス!(一番安かったので。。。)真っ赤なビートル、気分は上々!レンタカー屋で荷物をトランクに入れてもらいさあ出発!クーラーはほとんど効かないがエンジン音と重たいハンドルを楽しみながら目的地に到着、さあ荷物を出そうとしたらトランクの開け方がわからない。。。RR車なのでフロントなのはわかるのですが肝心のオープンレバーがどこにあるのか全く検討がつかない。。。困り果ててると近くのカフェのにーちゃんが親切に教えてくれて(なんと、ダッシュボードを開いた中にありました!)一件落着。そのカフェには滞在中、ほぼ毎晩、通うようになりました。
タクシーもビートルでした。2ドアなのでどうやって乗るのか?! 何と!助手席がなくてドアを開けるとすぐリアシートにいける!助手席のスペースに荷物を置ける!ドアに紐がついてて開けて降りる際、ドライバーが引っ張ればドアが閉まる!何とも原始的かつ合理的で感動し、タクシーに乗る際、わざわざビートルを選んで乗ってました(笑)
写真右、今ではほとんど見られなくなったビートルのタクシー、おそらく払い下げの個人所有だと思います。ワインレッドにゴールドのカラーリング、以前はグリーにホワイトがタクシーのカラーリングでした。
そしてタイプ2`ワーゲンバス`
おそらくこちらはブラジル製。2013年までブラジルで生産されてましたが2014年からABSとエアバッグの装着がブラジルの法律で必須になり、このタイプ2は装着が不可能なため生産中止、、、になるのが当然なのでしたが1967年から生産され続けた国民的大衆車、人気車のため、唯一この車種だけ例外を認めるとか?!? 良いですよね〜〜そういう国民性、一切例外を認めない国とは大違い?!
このタイプ2、アメリカや日本では通称`ワーゲンバス`ですがメキシコでは`COMBI コンビ`(もしくはKOMBI) コンビと言えばこの車か`乗り合い`(コレクティーボ)の意味合いをもつ、国民に愛されてる車です。
1974年、イタリア人工業デザイナー`ジョルジェット ジウジアーロ`がデザインした5ドアハッチバック、コンパクトカーの名車、ゴルフ1。某有名、人気デニムブランドデザイナーの愛車でもあります。その昔、ゴルフ2、最終年式1992年、記念モデルを所有、やや固めの足回り、ハンドルとメーターとの距離の短さ、FF車独特の走り、ドイツ車独特のドアの閉まる音、などVWを好きになるきっかけとなった車。現在、ゴルフ6を所有してますが、ゴルフ2と比べると、とんでもない進化、まさに`メガ進化`、まずFFとは思えない走り、とてつもない燃費の良さ、予想以上に荷物が積める5ドアハッチバック、室内の快適性、シンプルなインテリア、など、世界中で売れる要素が満載のゴルフ。写真の初代ゴルフ1、メキシコだと`Calibe`カリビアンから命名された名前(ゴルフはメキシコ湾のGolf of mexicoから命名、なのでメキシコ、スペイン語だと発音しにくいので名前が変えられたのかと思います)ジウジアーロ独特のデザイン(大好きな工業デザイナー、他にセイコーの時計、ニコンのカメラ`F3`このモデルから赤いラインをシャッター部分に使い、その後ニコンカメラのアイコンになった赤いライン、ジウジアーロがデザインした物です。フィアット パンダ、そしてバックトゥザフューチャーでおなじみのDMC-12 デロリアン、などなど)、エッジの効いたシャープな直線、シンプルながらも力強さが伝わってきます。本国仕様は丸目2灯ヘッドライトですがCalibeは角目、おそらく北米市場最大、アメリカの法律(意外と厳しいアメリカの安全基準、丸目だと光量が足りなかったのかと思われます。)に合わせたマイナーチェンジ。
うんちくはさておき、ゴルフ1が普通に走ってる事自体が貴重なわけで、しかも日常の足として現役で走ってるのがたまらなくカッコいいわけで。。ピカピカにレストアされたクラシックカーもいいですが、やはり当時から現役でガンガン走り続けてる、天命を全うするまで車としての機能を果たす、そんな使い方に惹かれます。
だいたい、このゴルフ1を運転してるのは写真のような若者が多く、おそらく安い中古車を探して、買える予算内でカッコいい車を選んだ結果、ゴルフ1に行き着いたのかと。それぞれ独自のカスタム(決してお金をかけてる感じはしません)を施し、ボロボロながらも元気に走ってる、そんなゴルフ1を見ると嬉しくなります。車検制度がないからこういう古い車も現役で走ってられるのですが`物を大切にする`という事は改めて勉強させられますね。
別に人気があって貴重な車ではないのですが普通に古い車が現役で走ってるのが嬉しい訳で。。。日本やアメリカであまり見かけない車だったりすると単純に嬉しい訳で。。。 中途半端な年式のよくわからない車が好きなんです(笑) そういう車たちは所有する対象ではなく(欲しいのではなく、、)`会いにいく`対象(笑) 旅の楽しみですね。やはり`古い車`を所有するのはそれなりの金銭と覚悟が必要、ましてや日本(特に都心部)で所有するのは相当な勇気が必要、たまに凄いアメ車とか見かけますがもう`凄いな〜〜`としか思いません。。決して`欲しいな〜〜`とは思いませんね。。そんな勇気と覚悟は持ち合わせてません(笑)
この記事を書く際、なぜ`VWやポルシェが好きなんだろう?`と改めて自問自答しながら、ググったりウキペディったりしてみたら、その理由がわかりました(笑) 恋愛に理由はないのですが物を好きになるのは理由があるみたいですね、自分の場合(笑)何かとつながりが見えて改めて頭の中にインプットされるのが心地よいです。以下写真はウキィペディアから引用させて頂きました。非常に興味深い写真たちです
もともと、VWはヒトラーの命令でフェルナンド ポルシェ博士が作ったもの。ヒトラーの厳しい要求のもと、ポルシェ博士の高い志と技術でタイプ1のプロトタイプが完成、
さあ、国民の大衆車がいよいよ生産!と、同じ時期に第2次世界大戦が勃発、VWタイプ1の技術やパーツはほぼ全て軍用車に導入、写真上、軍用万能車`キューベルワーゲン`や写真下、水陸両用車`シュヴィムワーゲン`共に戦地で大活躍した万能車両、小型で小回りが効く、頑丈、低コストで生産可能、戦地で証明された品質を戦後、タイプ1の生産に生かし世界的な大ヒットになります。独裁者として悪の象徴であるアドルフヒトラーですが、ことVWに関しては彼がいなければ存在しなかった、、独裁者的な意見と立場で究極の名車を生み出した、また歴史が味方した、そんなストーリーにも惹かれます。
現存する貴重な`シュヴィムワーゲン`
たまりませんね〜〜 軍もの好きとしては(笑)運転してみたい!
凄いな〜〜 このプロペラで水の中を走る!
そしてキューベルワーゲン
タイプ181`シング Thing`の原型ですね。タイプ1の開発技術を注ぎ込んだ、軍用万能車。過酷な戦地での経験が後のタイプ1に反映される、う〜〜ん、素晴らしい。戦争は反対ですがこういう時代性のあるストーリーは大好きです。
40年代タイプ1の`スプリットウィンドウ`
美しい。。。流れるような美しい曲線。。。アールデコの象徴ですね。
ピカピカもいいですが、これぐらいやられてる、実際に走ってるのがカッコいいですね。
最後にタイプ2`KOMBI`
今も作られてると思うとなんか嬉しいです。このタイプ2、タイプ1の`ニュービートル`が1998年に発売された際、タイプ2の`ニューワーゲンバス`も発売されるとの噂が、、、実際2003年東京モーターショウでオーストラリア仕様のニューワーゲンバスが発表されたのですがまだ日本市場、北米市場には出てません。。。興味ありますね!ニューワーゲンバス!マウンテンバイクやテント積んでキャンプにいきたいですね!