ファッションとは体験すること(後編)

ファッションとは体験すること、具体的にどうしたら良いか?!

今の時代、ネットショップでの販売は当たり前、ただ、ネットの場合、あくまで`2次元`画面上での判断、写真の技術や動画の技術で今後もどんどん進歩していくと思いますが、空間の演出、温度、匂い、などは店舗にはかないません。

大手企業のネットショップ見てると、レーベルは違えど、仕入先(ブランド)は同じ、結局同じ物を売ってると、消費者にはフラットに見えてしまいます。今のお客さん、自分も含め、買うときにはきちんと調べて、値段とかチェック、で、納得して買います。失敗したくないですしね。

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実際のお店とネットのお店、今は両方持ってるのが当たり前の時代、どっちの売り上げが多いかは、お店によって違うと思いますが、実際のお店にしかできないこと、ネットのお店にしかできないこと、この2つがキーワードになってくると思います。

私、個人的には実際のお店で体験して、実際に商品を見て触って、スタッフの方の話を聞いて、そのスタッフさんの人間力で判断して、商品を買いたい、なぜなら、もうすでに服はたくさん持ってるし、家のものもすでに十分ある、ただ、物との出会いが好きなので、一生懸命働いて稼いだお金、買い方にこだわりたい、不器用な男なのです(笑)

そして、そんな自分みたいなお客様にはしっかり、売り方にもこだわりたい。

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実際、昨年、いろんなところで出店させていただいた際、売り上げに繋がったお客様はほぼ、事前にインスタグラムやフェイスブックで情報をキャッチ、で、実際に商品を見に来られる方でした。ほぼ目ぼしい商品が決まってるので、あとはじっくりその商品について、語る、ある意味、日々のSNSは接客に繋がってるのかなと。で、そこで販売するのはネットショップの役目、うちはできるだけ対面販売にこだわりたい。お客様と時間、体験を共有したいのです。

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S2W8札幌が提案してる`テンカラ釣りとファッション`これにはやられましたね。男のロマンを刺激される、素晴らしいコンセプト、ほんと、尊敬します。

そんな感動をいただいたので、自分にできることで、取引先様やお客様を喜ばせたい、今年の目標、いや、今後の方向性として、商品+接客がセットになった取引、卸売の延長に小売がある、当たり前の事なんですが、会社が大きくなるにつれて、できなくなったり、人間力がうすまったりして、忘れてる人が多いんじゃないかなと。

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年2回の展示会を軸に、商品ラインアップを作る。それに並行して、1点物のクラフトやビンテージなどを集める、展示会で発注していただいた取引先様のテイストや思考で、イベントを組む、そのイベントで発注いただいた商品のローンチ及び世界感を出すために、スパイス的な商品を用意、初日や週末など、自分が店頭に立ち、商品についてじっくり説明、販売につなげる。1点物の商品、ネットでは売りにくい、やはり店頭販売向けですね。SNSやHP,BLOGで事前に紹介、昔は雑誌やDMがその役目でしたが、今は違いますね。事前の告知でも意外とお客様に届き、興味のある人は来てくれる。

`あ、しばらく行ってなかったから、いい機会だから、行ってみようかな?`そんな来店動機にも繋がり、集客も上がる。ただ、うちの商品、どんな店舗にも対応できる万能選手ではない、癖があるので、お店は限られてきますが。。。(笑)アクの強いスパイス、カンフル剤的な存在でいたいですね。洋服屋でラグやテキスタイルを売る行商人として。

そしてうちの中目黒フラッグシップショップ(笑)は金曜土曜、期間限定週末ショップとして、定着していけばいいなと。SNSでの配信、キャッチしていただける顧客様中心に接客できればいいなと。

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大きくなりすぎた大手企業も、分社化とかで、小さくなれば、市場で競争が起こり、楽しくなるんじゃないかなと。昔、会社を始めた頃、2002〜04年ぐらい、ウン十億の売り上げ高や店舗拡大や、従業員を増やすとか、そんな野望がありましたが、実際16年目を迎えた今年、会社の規模を大きくするより、いかに取引先様やお客様が喜ぶ商品を提供できるか?!もうそれしかないです。今の働き方も気にってるし、自分で会社やってるので、もしこの働き方をスタッフに強制したら、完璧`ブラック会社`ですよ(笑)

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長く続いてる会社、ブランドには力があります。魅力があります。継続は力なり、個人の力を信じて、いろんな取り組みができればと。ただ、あくまで`商品ありき`物とじっくり向き合って、店頭で伝えていきたいなと。

引き続き2017年もよろしくお願いします。