柳本浩市さん、直接面識はないが、90年代、雑誌でよく見かけた方。ものすごい知識とコレクション、特にビンテージ古着(boonとかで)とミッドセンチュリー(brutusとかで)で誌面から色々教わった方。まさか急遽されてたとは。。生前にお会いする機会がなくて残念。。
いろんなSNSで目にしてた柳本浩市展、この眼で確かめてきました。
ファイリングされた膨大な資料、、様々なパッケージ、、とても1個人が集めた物とは信じがたいが、本当なのです。経歴もすごい。。
生前の柳本さんを知る人から聞いた話ですが、柳本さんが言われてることが凄すぎて`この人、虚言癖があるんじゃないか。。。`と思ってたら、実は本当の話だった。いろんな人、親族の方々、後々合致していく事実が凄すぎます。
とてもじゃないけど、1日で全て観れる量じゃなかったので、やっぱ、自分自身が知る柳本さんはビンテージ古着とミッドセンチュリー、この2点に絞ってじっくり観察しました。
これらのノートはほんと、興味深かった。全て手書きでびっしりと。気迫が伝わってきます。このデジタル社会、やはり手書きに勝る物はないな。しかし、イラストが上手な人だな。
コレクターではなく、手に入れて、調べると、手放して、次の物を手に入れる。ずっと自分のところに所有しない、そういうところもすごいな。自分なんか、気に入った物はずっと持ってたいタイプなので、無理です。。
1990年代、毎月のように通ってたローズボール、もしかしたら、お会いしてたかもしれません。
リーバイスのフラッシャー。他にも当時のインボイス(レシート)など、絶対ゴミとして捨てられてたであろう、そんな物達が残ってる。
やっぱり、ミッドセンチュリー、カリフォルニアを中心とした1940〜60年代のカルチャーが根底にある自分としては、非常に興味深い。新たに知ることも多々ありました。
ジラルドファブリック。マハランでイームズやジラルドの生地を買って、ベトナムのアウトドア系縫製工場に送り、財布やパスポート入れを作ったらよく売れたな。
これはブラニフ航空ロゴの原型かな。初めてメキシコシティに行った時、空港滑走路にブラニフ航空の格納庫がまだ残ってて、飛行機の中から写真を撮ったけど、フィルムカメラだったので、おそらく現像せずに何処かにいってしまった。。やっぱちゃんと残しとかないとダメだな。
IBM ポールランド このI (Eye) B (Bee ) Mのロゴが気にって、IBM ThinkPadを買って、90年代はウィンドウズユーザーでした。スティーブジョブスがアップルを追放されNeXTという会社を立ち上げた際、ロゴをポールランドに依頼、ただそれはあまりかっこよくなかった。。で、アップルに復帰して、1998年、Imacを発表した時、マックに乗り換えました。
`2001年宇宙の旅`に出てくるHALが今でいうAIのはしり、HALの次のアルファベットでIBM、この映画、何回も観ましたが、ストーリーも含め、登場する家具も素晴らしい。`時計仕掛けのオレンジ`と手塚治虫の漫画、グリンゴや火の鳥宇宙編など、何気に登場する家具がデザイナーの作品、絶対柳本さんも見てたでしょうね。