ハリウッドとダウンタウン 光と陰が逆転か? 2019 May, Los Angeles

なるほど、理由はこういう事か。。

2019年5月中旬、久々に時間ができたので、LAハリウッド、ダウンタウン、リサーチ。7〜8年ぶりぐらいになるかな、最近LAは事務的な仕事が多く、なかなか時間がなく、必要な物を買うことがない限り、お店に行く機会がなかった。

フレッドシーガル、メルローズ、きてみたら、、、なんか違和感を感じる。。

フレッドシーガルなのか、ロンハーマンなのか、もうわからない。1階がレディース、2階がメンズ、、これもおかしい、昔は1階がカジュアル、で奥がJETやレディース、2階がドレスやデザイナーズだった。

2階に行くと、、、若い日本人のにーちゃんに`こんにちわ〜〜` `え、はい、今日は`

`お仕事ですか〜〜 観光ですか〜〜`  `、、、、まぁ、両方ですかね。`

`何かお探しの物はありますか〜〜`  `いえ、特に、にしても、ずいぶん変わりましたね`

`え、そうなんですか、僕は3ヶ月前から働き始めたばかりなので、昔の様子はわからないんですよ。`

 

もう、それ以上話す事はなかったです。いや、いいんです、別に、日本の会社の支店になってしまってても。その方がビジネスとして上手くいくなら。ただ、80年代後半`レス ザン ゼロ`(物語自体はLAのクレイジーな金持ちの若者の話だが、なんか文章のテンポが良いというか、地名やエリアの固有名詞がたくさん出てきて、当時LAに住んでた自分にとって、文章を読みながら、街の景色が想像できる)の世界観、突き抜けた商品構成、そしてここでミックジャガーやスティーブンタイラー、レニークラビッツなどロックスターと顧客の買い物をみれた事や、`ロンハーマンビンテージ`スタッドを打ちまくった古着をマドンナが着てたりとか、凄く衝撃を受けた店だった。

フレッドシーガルに至ってはこんな記事が。。

代官山ログロードも

`突如現れたハリボテ西海岸`っていう、あの雑誌の、人気コーナーの見出しにはとても共感できた。やはり、独自性がないと長続きしないもんですね。昔はハリボテでも売れたかもしれないが、今の時代、ここ5〜6年で、これだけスマホやSNSが普及し、個人でいつでも情報がキャッチできる時代、海外の物をそのまま持ってきても、最初は良いかもしれませんが、2〜3年が限界でしょう。

もう、あのフレッドシーガルやロンハーマンの雰囲気はLAでは味わえないと思うと、なんか寂しい反面、一つの時代が終わり、新しい事が起こりそうな予感、それがLAの面白いところ。

メルローズの次はラブレア

アメリカンラグシー、なんか、倉庫みたいな商品量。。山積み。。そしてそのままセールになる勢い。。。日本もなくなっちゃったしね。映画で使った小道具や大道具などをうる、La Brea のシンボル的な店もGoing Out Of Business Sale… 。 一昔前だと考えられなかった、La BreaでAlden.. コードバンの輝きがイマイチだな、オールデンはクロムエクセルの時代だと思う。

一つ、嬉しかったのが、アメリカンラグシーの駐車場のメキシカンのおじさん。自分の知る限りでは、95〜6年ぐらいから居る。勤続20年以上、日本におけるアメリカンラグの歴史より長い。

そしてダウンタウンへ

噂には聞いてたが、なかなか実際に行くチャンスが無かった。さほど期待はしてなかったが、ハリウッドでがっかりした後だったので、モチベーションを上げるのが心配だったが、、、来てみたら、思ってたより、良かった!まず、天気が味方してくれた!この青空じゃないとね、LAは。

ALAMEDA と7th、すぐ近くにデニスホッパー監督`カラーズ`天使の消えた街で、最初に出てくる警察署がある。そしてホームレスの街として、テントやダンボールが並ぶ通り、それが7thストリート、実際、今でもホームレス同士の揉め事や、路上で調理の際の火災や、ドラッグ問題など、闇が多い地区でもある。アメリカンアパレルの工場跡地にできた、古い建物を上手く利用した、オフィスとショップの融合施設。ダウンタウン近辺には縫製工場も多く、ファッションビジネスにはちょうど良いかも、そして物流の拠点にもしやすい。

実際、このすぐ近くに、90年代、全米の売れ残りスニーカーを集めて、激安で売る倉庫があって、そこでターミネーターやサイズの大きいダンクなど、見つけて日本に送って、良いお金になった。治安は悪かったけど、宝物はたくさんあった。

このBODEGA、という店、とてもユニーク。入口や店の作りが面白い。実際、売ってる服は、、、日本の有名ブランド、〇〇ジニアードガーメンツや〇〇ドルス、〇〇リサーチなど、とても身近な商品たち。まぁ、日本で買う方が絶対安いので、買わないが、見せ方というか、ここで見ると、また違って見えるから、おもしろい。スタッフの方々もとてもフレンドリーで個性的。おそらく、オーナーの方は白人では無いと思う、商品の見せ方やロゴなどからみて、確実にマイノリティな人種。

昔から、音楽は黒っぽいのが好み、だが、いわゆるヒップホップファッションは苦手だった、ロゴだけのストリートも同じく苦手、だがこんなBODEGAみたいなスタイルが受け入れられるなら、LAファッションもこれから面白くなりそうだ。

祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり。新しい時代が始まる予感、そう、LAオリンピックも控えてるしね。ダウンタウン、問題も多いけど、古いビルやロフト、倉庫街は残ってほしいな。スモーガスバーグ、日曜日ここで開催されてるし、衣食住、この場合、住は働くと解釈、すれば面白い生活空間が生まれそう。