2019 June Teshio 初6月の天塩川、そして3度目の天塩川

憧れの6月北海道、最高のフィールド`天塩川`日本のスカジット /スペイリバー

気持ち良すぎる!最高!

ダブルハンドのフライフィッシング始めてから、6月のこんな天気の日に天塩川本流で釣りをする事を夢見てました。

天塩川に来るのは3度目、一昨年10月初旬、去年10月初旬に来ました。

この4枚は2017年10月、初めて単独で北海道釣行に挑んだ際、旭川空港からとりあえず、道央道を北の端まで行こう、そして天塩川を攻めよう、直感のみ、なんの情報も無く、ただ一人で、さまようように、釣り歩いてた。

今見たら、こんな川幅の広いところで、テンカラしてたんですね。。。無謀だ、そりゃ、釣れるわけないわ。。一人なんで、誰も注意してくれない。。

 

そしてこの4枚は2018年10月、ちょうど、台風一過、、、予想はしてたものの、増水濁流、雨季アマゾン川状態。。

なんのロマンも感じない。。一人なんで、もう泣きそうになりましたね。

 

2019年6月、今回はイケるぞ!!ひとりじゃない!師匠もいるから、ポイント案内してくれる!そして、色々調べて来たし、ダブルハンド、マイザーロッドがある、広い川幅をスイングさせるぞ!

日本最北の料金所をくぐった時から、夢を追い求める旅の本番です!

やばい、、、トラベラーズハイ?アングラーズハイ?かなり気分が上がってる、買いそうになる。発送不可でよかった。

 

焦る気持ちを抑えて、とりあえず、キャンプ。ヒルバーグ初張り!いや〜〜カッコイイ。買ってよかった。初張りが天塩川`フィッシュキャンプ`縁起がいいぞ。そして、ディナーは札幌South2West8の若手チームが用意してくれたBBQ、炭や食材を用意してくれて、ありがとう。美味しく頂きました。短い時間だったけど、会えて嬉しかった。 師匠はマルタイのラーメン、北海道で九州を味わう。ヨセミテでも食べたが、マルタイのラーメンはキャンプに合う。

そして待ちに待ったフィールドへ!! 渇水気味らしいが、自分にとっては、3度目の天塩川、最高のコンデション!お気に入りのウェットフライをスイングさせて、狙うぞ! こんなフライで釣りたいのです。

このポイント最高!人工的建造物が一切目に入らない!人の気配を感じない、そして、大物が潜んでる気配がする!

そして、師匠がデカイのをかけるが、最後にティペット切られてジ エンド、、。

クライマックスの夕まずめ、だんだん日が傾くにつれ、ハッチが始まる、そしてバンバンライズが起こる!でかいのもライズしてる!なんだろう、この高揚感、まるで映画のクライマックスシーンを観てるようだ。無心に竿を振る。全ての事を忘れ、釣りに集中する、この小一時間ぐらいが最高に楽しい。

師匠の竿に尺ぐらいのニジマスが数回かかる。が、師匠は全く眼中にない様子。`本流で小物釣っても意味がない`その言葉、とてもよくわかります。渓流だと、このサイズで大喜び、ですが本流のこの川の大きさに釣り合う魚とは違うかも。ですが、魚の写真が欲しいので、とりあえず撮らせて頂きました。自分にはグイウーさんしか釣れない。申し訳ないがグイウーさんは被写体にはならない。。。

ああ〜〜日が暮れる。美しい。が、わかりにくいフランス映画のような幕切れ。できれば、スカッと気持ちのいい、ハリウッドのアクションヒーロー映画のような、ドラマチックな展開があり、最後はハッピーエンドが良かった。。。スカジット だけにスカッっといきたかった。

 

最終日、師匠と別れ、ソロデビュー。

コンデションはいいぞ!渇水気味なのが、逆に初心者にはありがたいかも。

昨晩、一人で、テントの中で、イメトレ。お気に入りのウエットフライをスイングさせながら、ドスーンと強いアタリがきて、そのままハーディのドラグ音が響き渡る、マイザーロッドがしなる、グィーーンとラインが引っ張られる、30〜40分やりとりして、なんとかネットにおさめる、さっとカメラに収め、両手で抱きかかえて、ありがとうと優しく素早くリリースする。イギリスのリールをアメリカの竿で鳴らす、ロックな釣りをイメージする。

天塩川の名の由来。なるほど、確かに、渇水気味なので、川底のでかい岩が見える。逆に、ウェーディングしやすいし、障害物がわかるので、魚の付き場も観やすい。イメージしたところにフライを流しやすい。こんなに岩場があると、大きな魚も居るわけだ。

そして、ついに、その瞬間がきた。

朝一、一投目、いちばんお気に入りの、このフライを、ちょうど川底に大きな岩を見つけ、その横にスイングさせるように、流して、ちょうどスイングが終わる頃に、ドスンと重いアタリが!心の準備ができてない、慌てて、テンカラであわせるように竿を立ててしまう、尺ぐらいだとすっぽ抜けるが、おそらく50ぐらいはあっただろうか、竿を立てた瞬間、バシャっとジャンプ、`ペッ、マズっ、毛針かよ`と聞こえたかのように、見事なまでに針を外す。

何が起こったか、しばらく把握できないまま、ぼーっとしてしまう。

そう、その出来事はちょうどこの竿の先で起こりました。そして、頭の中が整理できた頃、バクバクと心臓が鳴る。悔しさがこみ上げる。なんとも言えない、やり場の無い気持ち、あ〜〜〜〜と叫ぶ、、そして火がついたかのように、竿を振りまくる。渓流じゃないので、そんなに移動できない、が、本流は数歩づつ、下りながら、扇型を描くように、フライを投げてスイング、リトリーブの繰り返し。頭で考える、またそれも面白い。魚の気配は感じる。

結局、グイウーさんしか、釣れない。。まだまだ未熟だ。が、ダブルハンドの釣りの面白さに目覚めてしまった。

そして、ウェットフライ、スペイフライの美しさにやられる、こんなフライが泳いでる姿、スイングしてるところを横から本流の流れに負けない、モンスターが食らいつく、リールのドラグ音が鳴り響き、ロッドがしなる、なんか格闘技をやってるような、ロックをやってるような、とてもドラマチックなんですよ。バラした瞬間なんて、ダウンを奪った相手に、畳み掛けるようにパンチやキックの攻撃をする、そんな気持ちになるのです。

今回、天塩川本流にこだわりすぎて、他の川や渓流に行かなかったから、憧れのJUNE TROUTには会えなかった。師匠曰く、こだわりも大事だが、まずは魚に会うこと、本流がダメなら、渓流を歩く、そして鱒に会うことが大切。この教えは守りたい。限られた日数の中で、どこでどう勝負するか、そしてテンカラとダブルハンド、この二刀流かな、狙うはモンスタートラウト! 待ってろよ〜〜 また10月にまた来るぞー!この緑が赤く染まる頃に。