OUTFITTER OUTFITTERS アウトフィッターズ

最近、ここ最近2〜3年、とても気になる言葉 ` OUTFITTERS ` アウトフィッターズ

ここ数年、SNSの発達やネットの普及で、事前にいろんな情報がわかる。海外のお店とか、現地でリサーチして初めてわかる事(例えば、見た事ないブランドとか)が多かったが、ここ5年ぐらいで、そういう出会いはめっきり少なくなった。逆に、新しいブランドや新しいことを始める人はSNSやネットですぐ情報を発信できる時代、チャンスは多くなったと思う。

で、なぜアウトフィッター、アウトフィッターズなのか?あくまで個人的な見解だが、そこに行かないとわからない、必要としてる細かい情報がある店、だと思う。完全な`米国英語`アメリカ発祥の英語、大まかな意味としては用具商、装飾具商、洋服屋。ファッションやトレンドだけを追いかけてない、質実剛健な感じがする店。ネットやSNSの情報って、大雑把な事が多いし、無駄な部分もたくさんある。やはり自分の目で見て確かめるにはアウトフィッターズが必要。

〇〇アウトフィッターズという言い方が正しいかも。ズがつくと複数形なので、何種類かに特化して扱ってる感じ。

初めてアメリカ、LAに行った1993年、A-16 Outdoor & Travel Outfittersと同時に出会ったのがUrban Outfitters 

1970年創業、全米各地にあり、カナダ、スェーデン、ドイツ、イギリスなど海外でも展開`都会のアウトフィッターズ`まず名前がいい。そして全米各地の店舗もよく見に行くが、10代〜20代をターゲットに、実に買いやすい価格でトレンドをおさえた品揃え、決してファストファッションではなく、書籍や雑貨、レコードなどカルチャーも感じる。コンバースやバンズは定番で、たまに珍しいモデルもある。日本に出店しててもおかしくない店だが、なぜか日本にはない、そこがいい。

アメリカの若者達、必ず一度は入った事がある店だと思う。70年代からのカルチャーが続く、時代性を反映した品揃えは素晴らしいと思う。自分自身、20代の頃、よく買い物した。そしていろんなカルチャーを学べた。大手チェーンだが、貴重な存在。

 

土地柄か、北海道はアウトフィッター(ここでは単数形、ある1種類に特化した店)な店が多い。実にいい。大人の欲求を満たしてくれる。情熱を受け止めてくれる店。

 

個人的に、少し幅を利かせたアウトフィッターズが理想かな。やっぱファッションメインが好みです。

 

洋服屋で洋服以外を売る、アウトフィッターズ精神。そこに絶対必要なのは`ヒストリー`と`カルチャー`です。

 

かっこいいい。もし、ここが自分の店だったら最高だ。こんな売り場で接客したい。

 

ここもよかった。でもなくなってしまった。。時代かな。でも残念だ。

 

そして、非常にショックな知らせが届いた。世界で一番好きなアウトフィッターズが閉店する。。。

EG だいきさんのコラム  で知ったが、マンハッタンのあの高級店も閉店。。。クリスマスシーズンのウィンドウディスプレイは

とても楽しかったし、背伸びして買い物するのも心地よかった。アメリカはネットで買い物するのが当たり前、もう店舗は必要ないのか。。確かに、家賃もいるし、営業時間で縛られるし、人材もいるし、物を買うだけなら、ネットの方が便利だろう。

実際、12月の東京、原宿や渋谷、街中歩いてても、大きなショッピングバッグ(アウターを買ったら入れてくれるやつ)を持ってる人はほとんど見ない。一昔前であれば、オレンジや赤や、目立つショッピングバッグを持って歩いてる人を見て`あそこの店は売れてるんだ`など、なんとなく市場調査にもなった。今は、街歩いてても、どこが売れてるかわからない。

何かに特化した、それが狭すぎず広すぎない、そんなアウトフィッターズが理想なのかもしれない。