Tom Killion トムキリオン 初めてその名を知ったのが、ここ
インスピレーションの宝庫、シティライツ ブックストア2階、POETRRY ROOM
サンフランシスコに行くと、必ず立ち寄る、というか、シティライツ でミーティングがあるので、そのために定期的にサンフランシスコに行く。
そして、ここからインスピレーションを受ける事が多い。
数年前のミーティング、ちょうど、テンカラ、フライフィッシングを始めた頃。
ヨセミテに行き、その美しさにどっぷりハマった頃。
ビートカルチャーからバックパッキングムーブメントが生まれた事を、シティライツ の古いスタッフから詳しく聞いた頃。
禅ヒッピーの元祖、ゲイリースナイダーさんと親交が深いアーティストが、現在進行形で存在してる事。
すごい衝撃を受けましたね。ハンマーで頭をぶん殴られたみたいな、居ても立っても居られない衝撃。
早速、本の出版元にコンタクト、アメリカではアーティストのプライバシーが完璧に守られてるので、まずは出版元から攻めます。
、、まぁ、普通は断られますよね。相手は超有名アーティスト、こんな極東の小さな国から来た、訳の分からない日本人に会ってくれる訳ない。。なんどもコンタクトを繰り返す。これだ!と思ったものは必ず形にしたい!熱い思いを伝える。
聞き分けが良かったら、素直に、そこにある商品を買ってます(笑)それって、お金があれば、誰でもできる事なんで、うちはやらない。
やっぱ、モノ作りって`情熱`が大切。もともと`無い`ところから仕事を作っていく。
そして、お互いのタイミングがあったその時、初めての衝撃から約2年後、この霧がかかったGGBを北上します!
レッドウッドの森を抜け、インバーネスへ!実に美しい!こんなところで創作活動してるんだ!
トムさん。いや〜〜想像してた、もっと気むずかしい方かと思ってたら、なんのなんの、とても気さくで優しい、話はトントン拍子に進みます。
昔から、カルチャーを感じる服が好きです。特にTシャツのプリントは、見た目も大事ですが奥行きも必要。アウトドア、バイク(自転車)フィッシュ(釣り)キャンプ、これらが自分の中でずーっとキーワードなんで、その辺のルーツを探って行くと、必ずカリフォルニアに辿り着くわけです。北海道のニジマスもカリフォルニアが故郷です。
トムさんのアトリエ。実際、彼が旅しながら歩いたトレイルの風景をスケッチ、そしてウッドカービング、まさに北斎や広重の世界。日本の浮世絵に影響を受け、1970年代から活動。海外での評価が高い浮世絵、日本人が持つ独特な旅情というか、旅への情熱が、写真のない時代に生まれた、そして庶民の楽しみとして、人気があった。そんなアートを逆輸入という形で紹介したい。
まずはトムの作品の中でも、人気の高い、ヨセミテフォールとゴールデンゲートブリッジ。共にカリフォルニアを代表する名所
繊細な線は手彫りならでは。トムさん曰く、アメリカのプリントショップだと、何回かトライしたが、やはり効率重視、うまく線が出ない(潰れてしまう)ので、どうしてもカラー転写プリントになってしまう。
トムキリオン 、自身のネームでウェアを販売するのは初めて、そうなると、なんども試作を繰り返して、納得のいくものを作りたい、好きなアーティストのこだわりは自分のこだわりでもあります。
そして、白ボディにこだわりの`インディゴ`濃紺プリント。実際の版画も濃いネイビーで刷られてます。
Tシャツのボディも日本製。特に珍しいコットンではないが、アメリカコットンを使用した、やや厚手のざっくりした生地を使い、サイズ感も今の雰囲気に合うよう、ややゆったりめ、ですがファッション性を重視した極端なドロップショルダーや短い着丈じゃないので、長く愛用できます。
何年か前のパタゴニア。 ヨセミテ ハーフドーム。唯一、ヨセミテバレーの近くで車でいけるビューポイント、グレイシャーポイントからのハーフドーム。ノースフェイスのTシャツもハーフドームやヨセミテモチーフが多い。アウトドア好きであれば、一度は行きたい場所。
個人的にヨセミテといえば`滝`夏の滝の美しさは感動します。
コロナショックで何かと考える時間が多かった。人生、色々無駄な事が多い、が、絶対、旅への情熱は消えない事がわかりました。トムさんとのテレワークでも同じ気持ち。
シリアスなハイカーやトラベラーに買ってもらいたい、そんな思いで、値段も決して安くはないが高くもない、そこまでロイヤリティを上げ過ぎないトムさんに感謝です。
ゴールデンゲートにヨセミテ、こんなTシャツにパタゴニアやノースフェイスの機能的なアイテムをプラス、
あー行きたいなー
そう思わせるTシャツです。