オアハカ、ティオティトラン デル バジェ、ラグの産地で有名な村、数ある工房の中でも世界的に有名なのがIsaac Vasquez Garcia アイザック バスケス ガルシアさん率いるVasquez Family の`THE BUG IN THE RUG` 工房名は直訳すると｀ラグの中の虫｀この虫というのはサボテンに着くカイガラムシ｀コチニール｀の事、オアハカの特産品であり古くからの交易品に使われ、様々な民族衣装の｀色｀を表現してきた大事な色素であるコチニールの｀赤｀オアハカをイメージする際、真っ先に思いつくのが太陽の赤、天然染色にこだわる同工房でもコチニールの赤とインディゴの青は非常に大切な色です。
２００７年頃まではバスケスさん本家でラグを販売してましたが、２００８年頃から８人の子供達は徐々に独立、それぞれの道を進んでますが物作りの精神はバスケスさんから引き継ぎ、伝統的な天然染色にこだわり、１枚１枚丁寧に織られてます。
１枚のラグから作る１着のベスト、バスケスファミリーの熟練した職人にしか織れない、ラグとは太さの違うベスト専用の糸を使い、しっかり織り上げられてます。出来るだけ裁断して無駄にする箇所がでないよう、サイズごとに調整しながら織り、くるっと丸めて、脇に縫い目の無い、続く模様が特徴です。
２００３年頃、バスケスファミリー本家の写真。バスケスさんの子供達が織ったラグが積み上げられてます。ここで全て生産＆販売されてました。
そして２０１３年１１月、バスケス本家の写真
子供達は全て独立し、同じ村でそれぞれの工房を構えてます。商品は少ないですが、今はバスケスさん本人が織るI.V.Gサイン入り、世界中のフォークロアコレクター達やミュージアム向けのラグがメイン、一見の価値ある、素晴らしいラグに出会えます。