コチニール Cochinillaの赤 サボテンに着くカイガラムシ、工房名の由来にもなってる重要な色素、すりつぶすとこんな感じに
我々日本人が大好きな色、日本古来の染色方法である`藍染`ですね。
アカシアの一種で木の種です。
この4種類、4色を使って60色近い色を作ります。今で例えると、プリンターの4原色ブラック(黒)、シアン(青)、マゼンダ(赤、ピンク)イエロー(黄色)とかと同じ感覚ですね。
糸になるウールの原毛、白に近いものもあれば黒っぽいのもいる、羊も個体差があるのでイメージする色に染める際、例えば濃いインディゴに染めるときは元の糸も濃いめのグレーを使うなど、熟練の技が必要になってきます。
ウールの原毛、白やグレーを写真にあるブラシのような板で混ぜて染色しない、ナチュラルやブラウン、グレーの糸を作ります。
他にも天然染色の原料としてブーゲンビリアやマリーゴールド(Cempasuchil/Marigold)などの花やザクロ(Granada)などの果物、クルミの木の樹皮(Cascara de nuez)など様々な天然の原料を使い染めてます。
イメージする色に染めるには原料はもちろん、元のウール糸の色、使用する水の温度、そして天日干しする時間、湿度など、いろんな条件が必要になってきます。
このようにオアハカの強い日差しで乾燥させる事によって色が鮮やかになったり深みが増したりします。天然染色には欠かせない、太陽の光、まさにこの土地ならではの染色法法です。
色留めにライムや塩、灰など、全てにおいて天然の原料を使用、そうして染められた糸や染色してないウールの原毛などを使い、独自の色彩感覚で織り上げられていくラグやベストたち、経年変化に伴い、さらに独特の風合いが増す、着たり敷いたり掛けたり、使っていくうちにどんどん良さが増す、そんなラグやベストです。