OAXACA WOOD CARVING SWIMSUIT COLLECTION
スイムスーツデパートメントさんとの共同企画で生まれたウッドカービング
まぁ一言で言うなら`男の雑貨`(もちろん女性も)ですね(笑)
スイムスーツ代表、郷古さんの貴重なオリジナルコレクションがあったからこそ、実現した企画です。
共通の友人が多いので、郷古さんの事は知ってましたが、まさかこんなにもシリアスなコレクターだったとは。。。(笑)うちの期間限定ショップにも来ていただいて、そんなこんなで話は急展開に、、実際のコレクションを見にご自宅にお邪魔しましたが、もう圧巻です!!(Casa Brutus 2015年3月号でコレクションの一部拝見できます)
ある程度市場ができてるコレクション(たとえば、アンティークの何々とか、固有名詞があって値段相場があるもの)であれば、今の世の中、ネットで集められるし、お金さえかければすごいコレクションも可能です。ただ`情熱`という部分では何か物足りないですが。。
メキシコのクラフト、海外(特にアメリカ中西部)での市場評価は高いですが、日本においては一部の民芸コレクターを除いてはほとんど浸透してない感じがします。というのも、メキシコ雑貨=チープでジャンク、なイメージがあります(大手輸入雑貨のお店が80年代ぐらいに安いものを大量に輸入し、安くで提供してたので)もちろん、そういうものも良いんんですが、やはり大人としては、何か気恥ずかしい部分があります。
自分がメキシコのクラフトにハマったきっかけは`ラグ`です。天然染色で染められた糸を使い、様々なモチーフを織り上げる、素晴らしい伝統、手仕事に魅了されました。そこからいろんなクラフトに興味が広がり、特にウッドカービングに関しては、日本の有名な民芸作家さん達が70年代ぐらいにいろいろ集めてた事を知り、ますます興味が出てきました。
オアハカウッドカービング、今の物は技術が進化し、美術品に近い雰囲気、ペイントも素晴らしい、ただ、クラフト感、カジュアル感が少ないように思います。家に飾りたいなと思うのは70年代頃の素朴なクラフト感のある、どこかカジュアルな、そんなカービング達です。
写真や資料で見た事はあるのですが、実際、こんなにも揃ってるのを見たのは初めて!特に`鳥`は大きさもあり、オリジナルで現存するのはほとんどないんじゃないかなと(実際、引越しとか断捨離とかで処分するのは大きくて邪魔な物ですよね。。)ご自宅にお邪魔した際、本人の前では冷静を装ってましたが、内心、かなり興奮してました(笑)
`スケール感`というのは写真やネットの2次元の世界では伝わりにくいです。やはり実物を見て、触ってみないと、良さがわかりません。オリジナルの大きさを目の当たりにしたおかげで`これぐらいの大きいカービング、良いなぁ〜〜`と思いました。ガンプラでも144分の1スケールより、60分の1スケールのパーフェクトグレードに憧れましたから(笑)
スモールビジネスオーナーに必要な物は`情熱 PASSION`だと思います。自分が良い!と直感した物は形にして、お客さんに伝えたい、その情熱を燃やし続けることが大切です。もちろん、ある程度経験を積んでるので、情熱だけではダメなところがある(値段のことや、資金のことなど、、いわゆる`数字`ですね。。)のも承知の上ですが、やはり最終的には`情熱`です。大手企業のように会議でダメになることがないので、自分自身で数字というブレーキをかけながら、情熱というアクセルを踏んで運転していかなければいけませんね。
このウッドカービングコレクションに関してはスケール感を大事にして実現したかった。もちろん、大きい分、作るのも手間がかかるし、何より輸送量が高くつく、、大量に作って船便コンテナで送ると1個あたりの送料は安くなるが、そんなに大量にできる物ではないし、そこまでガンガン売れる物でもない、少量を航空便で送るしかないので、正直、予想以上に送料がかかりましたね。。なおかつ、今の円安レートだし。。。
ですが、気になる値段の方ですが、決して安いとは言えませんが、めちゃくちゃな値段でもないです。オアハカウッドカービング、オリジナルはどんどん高騰してるのでそれに比べれば安いのかな?!まぁ、値段の感じ方は人それぞれなので、個人的にはこの大きさ、雰囲気でこの値段は`アリ`だと思います。郷古さんと自分の情熱がたっぷりはいっております(笑)もちろん、数字というブレーキもかけております(笑)世界中探してもここにしかないので、フォークロアコレクターの方は必見です!
オアハカウッドカービングが有名になるきっかけになった作家、MANUEL JIMENEZ、彼の60〜70年代の作品、もちろん、このころは他の作家さんたちも名前を作品に入れることはなく、こんな感じの物を作ってた、たまたまMANUELの作品がアメリカ人のコレクターの目にとまり、有名になった。有名になってからの作品も素晴らしいですが、やはり、こんな素朴な木彫り、やや大きめ、70年代頃の物に惹かれます。おそらく見せていただいた郷古さんコレクションもMANUELの作品が多数含まれてると思います。
こんな感じのインテリアで、サイドボードのお花の横なんかに飾ると良いなぁ、なんて、大きいも物と小さい物をミックスさせてもいいですよね。そしてラグはナバホもいいですが是非オアハカラグ、インディゴ系の色目なんかをお勧めしたいです。
スイムスーツコレクションのウッドカービング、色の抜けてしまったオリジナルを元に作成しましたが、いざ並べてみると、色の抜けたオリジナルももちろん良いんですが、新しく作られたコレクションは色あいがみずみずしいというかフレッシュ感溢れる、生命力が強い、若々しさ、力強さを感じます。古い物にはない良さってありますよね、新品のデニムじゃないけど、これから木の経年変化が楽しみです。
SWIMSUIT DEPERTMENTさんのお店、BATHHOUSE、今月末に少しリニューアルされて、ビールやコーヒーが飲めるとか?!ゆったりした中で商品を吟味できる、これは行くしかないですね!個人的には焼き鳥とか買って持ち込みたい(笑)アポイント制ですが、決して敷居の高い感じはなく、ほんと気軽に行けるお店です。他にもミュージアムクラスのビンテージ品などもあり、見るだけでも刺激があります。夏休みを利用して是非、原宿の奥地へ! info@swimsuit-department.com に問い合わせください。